2019年2月27日水曜日

WD HDDのIntelliParkを無効にしないといけないのは使い方がおかしいという話

中古でWD Redの3TBを買ってきて外付け化,バックアップ他消えても再取得できるデータをメインに保管しています。

クレードルに挿して運用しているのですが,InteliPark機能の影響で5分するとHDDがスリープ状態,再度アクセスするとデータの読み出しに時間がかかってしまいます。
その分スリープ時に静かなので,もう少し良し悪しがわかってから二者択一に挑みたいと思います。



1/InteliParkとは



消費電力を下げるため,一定時間で電力削減モードに入る。このときヘッドのアンロードが行われる。
デメリットは2つ。1つは電力削減モードからの復帰に時間がかかる。音もCD-ROMを読み込むときのような回転音が聞こえます。
もう1つはHDDの寿命への影響。ヘッドのアンロードやロードには当然物理的なヘッドの駆動が伴い,頻繁に繰り返すと故障の原因になります。WDの場合,GreenやBlueで30万回,Redで60万回程度を想定して設計されているようです。




2/一時期あったInteliPark悪者説



WD Green全盛期の頃,この機能のせいでHDDの寿命が短いという考えが増えました。確かにヘッドのロード・アンロード回数は異常に多くなっており,私の購入したWD Redも二桁の電源投入回数でおよそ6万回を記録。通常は電源投入回数とそれほど離れない数値になるはずなので,明らかに異常な感じはします。

ただ,それでもWD Redの想定回数の1/10に収まっています。




3/InteliParkには意味がある



実はWD Redではさほど問題とならず,WD Greenで大きな問題となったのには2つの訳があります。
1つ目は,GreenのInteliPark発動までの猶予が8秒しかなかったこと。
2つ目は,GreenはRedより耐久性が低かったこと。

特に8秒という短さについて不満が多かったのですが,これって本当に不適正な設定なのでしょうか?

そもそもWD Greenは,外付けHDDやデータのバックアップ用を想定して設計された大容量で低価格なモデルです。外付けやセカンドドライブとして使用する場合,アクセスする頻度は非常に限られているわけですから,すぐに省電力モードになるのは理にかなっています。

では,これをシステムドライブとして使用した場合はどうでしょう。
キャッシュの読み書きや常駐アプリのアクセスなどで,一定間隔で頻繁にHDDへのアクセスが発生します。
8秒という設定は,この使用方法とは相性が大変悪くなります。

そのため,元々システムドライブ用として設計されていたWD Blueにはこのような機能はなかったはずです。



4/間違った色の選択



つまり,InteliParkが原因でHDDが故障したなら,それは想定外の使い方をしていたからという可能性が高くなります。

本来Blueを使うべきシステムドライブに,安いからという理由でGreenを使うのは最悪。

一方で,当時の他メーカーに対するWDの信頼性の高さから,InteliParkさえなければGreenでもシステムドライブとして問題なく使えるという考えに至ってもおかしくありません。
これもまた,InteliParkが気に入られなかった原因の一つでしょう。

結果,GreenはBlueと統合するという形で決着しました。
実質的にはセカンドドライブ特化としてのGreenの廃止です。
Blueが低価格かつ低消費電力になってきて,Greenが存在する必要が薄れたのも一つの理由のようです。



ちなみに,現在WD GreenはSSDで復活しています。

こちらは用途別というより,単純に廉価な入門グレードという位置づけ。
速度や耐久性は劣りますが,サブPCなどに気軽に導入できます。
容量も小さいものしか無いので,HDD時代のように分不相応に酷使されることも少ないかもしれません。


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