2019年5月2日
ガセだったので追記しました。
詳しくは記事の最後の方で。
◆ ◆ ◆
余計なことをする前に記録を取っておけばよかった。
i5-2520M換装後,グリス塗り直し後の記録です。
1.HWMonitorにて計測
Flashゲームでファンが唸る(VAIO SEでもLenovo G570でも唸るんだけど)ので温度計ってみました。
室温23~25℃。
スリープから復帰直後はおおよそ35℃程度。
中負荷時は60℃~70℃台,高負荷時はMAX92℃。
高負荷からアイドルに戻ると,50℃までは比較的すばやく下がりますがそれ以上は下がりません。
基本は50℃台です。
通常使用時のCPU温度は50℃~90℃といったところです。エンコード等での100%張り付きはしていませんが,どれだけ最大ブーストが維持できるのかは謎。そのうち試してみたいです。(→試した結果,やはりこの状態は異常だったことが判明。)
2.むしろVAIO SEはちゃんと冷えていた
実は排熱に問題ありそうなVAIO SEで同じ条件でテストしたところ,80℃を超えない温度だったのでちょっと気になっていました。
サンワの格安グリスが悪いのか? グリスをうんこ盛りしたのが悪かったのか? ヒートシンクの押しつけが弱いのか?
もう一度バラして確認するのもしんどいのでググってみました。
こんなもんらしいです。(→ガセでした)
たしかに,ファンの動作速度は比較的余裕がある感じです。
もちろん80℃近くになればそれなりな音でファンがうなります。ただ,60℃台まで落ちてくるとすぐに静かになります。
排気口からはぬくぬくの風がモワモワ出ています。
どうやら,ファンが静音重視の設定になっている感じ。VAIO SEにあるファン動作モードの設定もなく,これがVAIO Lの設計通りの動作な感じです。(→ガセでしたが,そんなに必死に温度を下げようとはしない印象です。)
VAIO SEより冷えないのは意外でしたが,たしかにVAIO SEは冷える代わりに爆音。静音重視設定にするとスペックが落ちますし,悩ましいところです。(→SEが機構上爆音なのは事実。風切るからね)
3.冷却対策は必要か?
これを機にグリスを高性能なものに変えてみようかとも思ったのですが,体感できるパフォーマンスの差はないとの意見もあります。
エンコード等CPU100%張り付き系作業を多用するなら別ですが,テレビ見ながら重めのFlashゲームくらいなら平気そう。本格的な夏が来ると室温が15℃くらい上昇するので,そうなるとどうかな。他のPCとも比較しつつ検証してみます。
いくら設計通りとはいえ80℃以上が長時間続くのは精神衛生上良くないですよね。(→設計通りなわけないです…)
しかしFlashに限らずChromeのCPUとメモリの使い方は贅沢すぎます。
そりゃ贅沢すりゃ速くて多機能になるのは当然ですけどね。
4.一体型は冷えない,は半分本当
一体型PCが嫌われる理由はいくつかありますが,排熱機構が貧弱で熱に弱いとも言われています。
確かにデスクトップPCとして見ればそのとおりなのですが,一体型が本当にデスクトップだったのはCore 2の時代まで。Core iシリーズ以降は殆どのPCがモバイル用のCPUを搭載しています。この機種もTDP35Wです。
大きなノートPCと考えれば排熱は普通。このLシリーズの温度も,ノートPC基準ではとりわけ異常なほどの高温ではなかったりします。(→そう思いたかっただけ)
ノートPCよりはるかに大きな機体にノートPC用薄型ファン1個ってどうなの?と思うところもあるのですが,吸気口からはしっかり空気が吸われているし,SSDの温度もG570より10℃以上低いしで結構問題ないですよ。(→ちゃんと整備したらしっかり冷えたのでなんの問題もないです)
G570等のノートPCの方が筐体全体に空気が流れないので,SSD等の放熱は放熱板に頼り切りです。
5.ガセでした。
今までの(→ )部分と合わせて,ここから追記。
面倒だけれどもやっぱり気になるので再び分解。
というか,グリス未交換のVAIO SEも,VAIO Lと同時に塗り直したLenovo G570も,70℃くらいまでしか温度上がらない。
動画のエンコードをしてみると,VAIO LはCPU 100%を維持できない感じだし,クロックも定格から上がらない。しかも90℃。
Lenovo G570で同じことをすると,きっちりクロックアップする。
そのためクロック速度は逆転し,2410MのLenovo G570の方が2520MのVAIO Lよりエンコード速い。
流石におかしいので再整備。試したことは3つ。
1.グリスを気持ち多めに
2.ヒートシンクの押し付け圧を強めに
3.チップセットの破れた熱伝導シートにもグリス(多分本件には関係ない)
特に効果があったんじゃないかと思うのは押し付け圧。
VAIO LはLenovo G570と違って,直接ヒートシンクをネジ止めする感じではありません。
ヒートシンクに繋がった金属板をネジ止めする感じ。この金属板がバネのように働き,オーバートルクを防ぎます。
今回はこれを気持ち程度指で反らして取り付けをしました。
グリスの量は,実は1回めでも十分そうでした。コアの長辺方向に「一」の字にグリスを引き,後はヒートシンクを押し付けて広げる。このやり方で,ちゃんとコアからはみ出すくらいまで塗れていました。
ただ,はみ出し量は非常に少なかったので気持ち程度に多めに盛りました。
6.結果
アイドル時で40℃前後まで冷えました。高負荷をかけたあとでも,しばらくするとすぐ40℃前半まで戻ります。
動画のエンコードで100%張り付き状態を作っても72℃から温度は上がらず,もちろん100%維持もできて3.0GHzまでのブーストも維持できます。
やはり,グリスは種類より塗り方が問題。それも,ヘラを使うとか使わないとかよりきっちりCPUとヒートシンクを密着させられるかが全てです。
7.更に追記
一夜明けてもう一度温度を確かめてみました。
室温は23℃から26℃に上がっており,多少不利です。
結果,動画エンコードで72℃程度に収まっていた温度は90℃近くまで上がり始めました。
ターボブーストは正常に機能しているので,限界いっぱいではあるものの限界は超えてない感じです。
要因はいくつか考えられますが,室温とCPU以外の発熱がちょっと怪しい。
このPCはチップセットの他,TVチューナーなども発熱するようで,モニタを触るとそれなりに熱いです。もちろん,モニタ自体の発熱もあります。
しばらく温度に注意してみて,また以前のようにCPUの最高性能が維持できないようであれば別の原因を探ってみます。
ちなみに,アイドル時の温度はギリギリ50度を切るかどうかといったところ。
ファンの動き方を見ても,やはり70℃を超えるまではかなり静かにしか回らない感じです。
15~20%程度の負荷がかかっていると60℃くらいです。
やはりクアッドコアへの換装は厳しそうです。
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