
写真は公式から。
まずは特徴的な構造を公式の画像で見ていきましょう。
●使うときは大きく,Sサイズ

●持ち運びは小さく,SSサイズ

●名前の通りクリップ付き

もうこれだけでこの製品の特長は十分伝わったのではないでしょうか。
Sサイズマウスなので成人男性には少し小さく感じますが,それでも一般的なSサイズマウス同等の使い勝手でこのモビリティはとんでもないです。
デザインもかなり良く,ホワイトモデルはセラミックホワイトな感じ。パールホワイトが苦手な人でも満足できるのでは無いでしょうか。
●写真では伝わらない良い所
・センサーのいちが指先に近い
マウスのセンサーはマウス中心部にある製品が多いですが,実際に使ってみると手のひらでカーソルを操作しているような使用感で,細かい操作がしにくいことがあります。このマウスの場合,そもそも後ろ半分はただのケースなので必然的に前から1/4くらいのところにセンサーが来ます。しかも,右利きの人なら人差し指側にセンサーが来るようになります。
流石に指の真下とまではいきませんが,かなり直感てきな操作ができます。
・クリック感が絶妙
クリックが比較的静音。静音を全面に出した製品ほどではないですが,静かな空間での利用にも十分耐えられます。また,静音タイプのマウス全般にいえる「ストロークが短いのにしっかりしたクリック感」という感じで心地よくクリックができます。
●写真では伝わらない悪いところ
・スクロールがしにくい
ホイールが悪いのではなく,サイズ的に限界です。ホイールを何度も連続で回してスクロールするときは,ちょっと窮屈な感じがいます。
・トラッキング性能が低い
普通に使うぶんには十分な性能を誇るIRセンサーですが,やはり青色LEDなどに比べうまく反応しない場面が多いです。ただし,昔の光学式と比べればかなり良くなっていますので,手のひらや膝の上で使うことも可能です。ちなみに私が使ってみたところ,ノートPCのパームレストで反応しませんでした。アルミ製でマットブラックのパームレストです。光沢や模様など少し選びそうです。
・バッテリーが持たない
公式では想定使用環境で1ヶ月,連続使用18時間となっています。連続使用時間が明記されているのである程度想定できますが,普通に使っていると数日に1回は充電が必要です。モバイルPCと一緒に持ち運ぶ用途がほとんどだと思うので,その場合は全く問題になりません。しかし,家でも普通に使おうと思うと不便です。
充電しながらの利用も可能といえば可能ですが,その場合キャップをはめることができないのでSSサイズの超小型状態で使う必要が出てきます。
・キャップ部分が傷みやすい
キャップ部分は普通のクリアなプラスチックなので,細かい傷などが徐々に目立ってきます。
・キャップにはめ込む部分のゴムも傷みやすい
キャップから外すときに爪を引っ掛けたり,キャップとの摩擦で傷んできます。見た目もそこまでわからないし,すぐぼろぼろになるということはなさそうですが,ゴムなので耐久性が高いとはいえそうにありません。
・端子部分のキャップが外れやすい
充電用端子やペアリングボタンなどの配されている面は,面全体を覆う大きなラバー製のカバーが掛けられています。しかし固定が甘く,すぐ開いてしまいます。実用面ではそこまで困ることもなさそうですが,もう少し工夫できなかったのかなとは思ってしまいます。
こんな感じで,VAIO S11用にモバイル向けのBTマウスを探していてたどり着いた本製品。特に質感やデザイン面で満足度が高く,クリック感が気持ちいいのも嬉しい誤算でした。
ただ,使い心地がいいだけにモバイル時以外も使いたくなってしまい,そうすると少しバッテリーに不満が出てきます。
ともかく,小型PCやタブレットと一緒に持ち運びたいなら現状唯一と言ってもいいくらい完成度の高いマウスだと思います。
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