2017年12月30日土曜日

Lenovo S10e,再Linux Mint化&WPS Office導入

前回のエントリで,Linux MintからLinux Beanへ乗り換えをしたと申しましたが,あれは嘘でした。

やっぱりBeanでは色々と不便があります。


Mintの再インストールに際して,行った作業を記録しておきます。



1.ログイン画面の変更
初期設定では,ログイン画面でほぼフリーズ状態になってしまいます。
システム管理>ログイン画面
と進み,テーマを「GTK」にすることでかなりサクサクに。
GTKの他にも,HTMLタイプ以外のログイン画面なら問題ないようです。


2.フォント・カーソル・壁紙の導入
フォントはMinMix系やIPAフォントをはじめWindowsでも利用しているものを導入。システムフォントをMigMix1Pに変更。WindowsやMS Officeバンドルのフォントは規約違反となる可能性があるため気をつけたほうが良さげ。

カーソルはWindows8風のものをWebから探してきて導入

壁紙はVAIOのものを使用。2011年秋冬モデルから抜き出したものを使っています。


3.Chromiumブラウザの導入
Firefox QuantumがMint Updateで導入されますが,常用はChromiumです。解像度の小さいPCでは,Chromiumのタイトルバーを消して使用できるのがとても便利。
Firefoxはアドオンで同じことができたようですが,どうやらQuantumには対応していないようです。
なおChromeは64bit版のみのサポートとなったため,Atom N270機では使用できません。
※Chromiumの導入時,言語パッケージが自動で導入されません。自分でl10nパッケージを追加インストールする必要があります。Chromium本体同様パッケージマネージャから入手可能


4.Fcitx Mozc導入
日本語が打てないと使い物になりません。


5.プリンタドライバのインストール
ブラザー製のプリンタを使用しているので,メーカーサイトからダウンロードしたdebファイル2つをインストールするだけです。
[1]インストール順に決まりがある(逆順でインストールすると依存関係エラー)こと
[2]1つ目のパッケージのインストールが終了したら,パッケージインストーラ画面を閉じてから次のパッケージのインストールに移らないと正常にインストールできないこと
この2つのみ注意が必要です。

ちなみに,印刷まで時間がかかったりと,あまり私の環境では安定性がよくありません。


6.Libre Office 5.3とWPS Office 2016導入
さほど使う機会は無いですが,後々使いたくなる可能性も考えて導入してみました。
Mint17.3に標準搭載のLibreは5.0ですが,このバージョンはツールバーのデザイン変更ができません。広い画面で使う前提のようなUIになっており,ネットブックのような小さい画面では使いにくいです。
5.3以降からはMS Officeのようなリボン風UIや,1行ツールバーなどの画面を広く使えるオプションが(隠しオプションながら)利用できます。
当初PPAを追加して最新の5.4にしてみましたが,どうやらバグがあるようでうまく日本語パッケージが導入出来ず。Libre OfficeのWebサイトから安定版の5.3を導入しています。


LibreだけではMS Officeとの互換性に難ありということで,WPS Officeも導入しました。
WPS Officeの欠点はひとつ。日本語対応が弱いという点です。
WPSはパッケージマネージャに登録されていないので,公式Webからパッケージをダウンロードしてインストールします。
こちらも,最新版(2017年リリース版)は不具合があるので,一つ前の2016年リリース版をインストールします。(最新版では日本語の言語パッケージが正常にインストールできない)
Windows版のWPS Office(旧Kingsoft Office)と同様のスキンが適用されており,デザイン的には非常に洗練されていて使いやすいです。リボンUIの再現度も高く,MS Officeから違和感なく移行できます。
しかし,実際に日本語で文字入力をしてみるとインライン入力ができません。慣れれば何とかなりますが,あと一歩というだけに惜しい!
Fcitxで強引にインライン入力するという手もありますが,変換候補が画面端にしか出ないのでやめました。

ちなみに,LibreはMS互換よりMS代替を目指しているようで,標準のファイルフォーマットもMSとは違います。実際にMS Officeで作成したファイルの再現度も高くありません。
WPSはMSとの互換を再優先しているようで,標準フォーマットもMSと共通。UIも似ていて,ファイルの再現度もかなり高いです。
手持ちのそれなりに複雑なWordファイルを読ませてみても,改行がスペース1つ分ずれたくらいしかトラブルは出ませんでした。

家庭でしか使わない,他の人にファイルを渡したりしないなど,脱MS OfficeができるならLibreが良いですが,MS Officeも使うならインライン入力などを諦めてでもWPSが良いでしょう。


7.Wine導入
簡単なWindowsアプリケーションが利用可能になります。
Windowsアプリを使いたいならWindowsを使え!
と言いたいところですが,古いPCの活用目的でLinuxを使うならほぼ必須かと。
スペックに見合ったレトロPCゲームなんかはぼちぼち動きます。




ということで現在それなりに使用ができています。
やはりLinux Beanと比べると重いところはありますが,Xfce版を使用するか別途LXDEを導入すればだいぶ解決できそうなので,やはりしばらくはMintで行きます

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