いろいろな記事で紹介されているので,設定等は簡単に紹介だけ。
一番の問題は,Google Playを導入化するか否か。
次の問題は,スペックの低い7をどう活用するか,でした。
●設定等
・ロック画面の広告停止
・OS等のアップデート
・Amazonアプリストアでアプリの追加
ここまではだいたいみんな通る道。
そしてこのあと,道は2つに別れます。
一つはAmazonアプリストアのみを利用し,AmazonコンテンツとAmazonコイン専用の割り切った使い方をする道。
もう一つは,Google Playを導入し,Androidタブレットとして使用する道です。
私は,はじめスペックとの兼ね合いやメインのAndroidタブレットが別にあることもあって,Google Playの導入はしないつもりでした。
しかし,紆余曲折を経てGoogle Playを導入するに至りました。
何かの参考にしていただければと,その顛末をまとめておきます。
●Google PlayがなくてもAmazonアプリストア以外からのアプリ導入は可能
基本がAndroidであるAmazon Fireは,一般的なAndroid端末同様ストア以外からアプリの導入ができます。
俗に野良アプリなどと呼ばれていますが,Web上でもストアで公開停止されたアプリや旧バージョンのアプリなどが(法的な問題は別として)アップロードされています。
しかし,このような野良アプリを使わずともGoogle Playからインストールしたアプリを移植することは可能です。
手持ちにAndroidスマートフォンやタブレットがあるなら,そこからアプリのパッケージを転送すればよいのです。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが,実際はFireとAndroid端末の両方にES ファイルエクスプローラというアプリを入れておけば簡単に転送できます。
もちろん,他のファイラを使ってもいいし,BluetoothやDropboxなどを経由してもOKです。
●なぜGoogle Playのインストールが必要か?
正確には,開発者サービス(Google設定)アプリを導入する必要があるためです。
Google製アプリのほか,一部のアプリはこの開発者サービスを必要とします。
Google製アプリはGoogleアカウントサービスやGoogleサービスフレームワークなども必要で,Youtubeアプリを導入するだけでも結局Google Play導入の一歩手前まで作業を進めなくてはなりません。
Google Playを導入すると主に開発者サービスの常駐がスペックダウンを招くのですが……
結構,日頃使っているアプリに(Google製も含め)開発者サービスに依存しているアプリが多いと気付かされました。
というわけで,導入したいアプリが開発者サービスを必要としていないなら,Google Playは導入せず必要なアプリだけ転送すればスッキリします。
一方で,開発者サービスまで入れてしまったなら,いっそGoogle Playも入れてしまったほうがいいです。
●Google Play導入でできるようになること
アプリのダウンロードはもちろん,
・YoutubeなどのGoogle製アプリが使用可能になる
・一部の開発者サービス依存アプリが使用可能になる
これが大きな違いです。
通常のAndroidに近い,様々なアプリが使用できます。
HD 8以上のスペックなら,そこそこのアプリは動かすことが出来,タブレットとしてそれなりの利用ができるでしょう。
逆に出来ないことは,ホームアプリの切り替えを始めとしたタブレットそのもののシステムや環境に関わるアプリの導入です。
バッテリーの消費量をアプリことに調べることも不可能のようで,やはり完全なAndroidとはなりません。
私ははじめ,割り切った使い方をするようのタブレットだから…と考えていました。
しかし,例えば「動画専用」と割り切ったとき,Youtubeを始めとしたAndroid端末で使用できる動画アプリが使えないのは問題になるわけです。
まさに「Amazon専用」との割り切りが必要な状態になっており,これで終わらせるのはもったいないと感じました。
よって,Google Play導入は私の中ではFireを買ったら必ずやるべきことになりました。
●Fire 7を使うには…
さて,Google Playを導入すると様々なアプリを動かすことができるようになります。
HD 8ではローエンド端末なりにそこそこ使えるのですが,7となるとさすがに厳しいものがあります。
なにせ,Amazon系のサービスがそこそこ常駐しているところにGoogle系のサービスも常駐させるのです。
動作は遅く,メモリ不足も起こりやすくなります。
では7は買う価値がないタブレットかというと,それもまた違います。
このサイズ感と軽さは,むしろHD 8よりも毎日使いたくなるような,サッと気軽に取り出せる良さがあります。
さて,7で問題なくできることとしては,動画や音楽など「ハードな操作が求められないもの」になるでしょう。
ゲームはもちろん,ブラウザでインターネットも結構しんどいのです。(Webブラウジングは操作も処理も意外とハード)
そこで必ず導入しておきたいのがOpera miniというブラウザ。
その世界では有名なアプリですが,普段Chromeなどしか使わない人には馴染みが無いかもしれません。
現在モバイル端末用のOperaブラウザは数種類ありますが,低スペック端末で動かすなら迷わずminiです。
●Opera miniの利点と欠点
このアプリの最大の利点は,他のブラウザと比べて低スペックの端末でも軽く動作することです。
欠点としては,サイトによっては正常に読み込めなかったり,(Googleトップページなど)ゲーム機など向けの簡素なページになってしまうことがあります。
そのため,Opera mini以外にももう一つブラウザを導入しておく必要があります。
同じOperaシリーズで揃えても良いですし,導入可能ならChromeなどを入れてもいいでしょう。標準のSilkブラウザは,Amazonのショッピング機能を内包しているので重く使いにくいです。
Opera miniを使う際,基本は設定などそのままでもいいのですが,一つだけ気をつけてほしいことがあります。
それは,データの圧縮を「高」にしておくことです。
「超高」にすると,逆に読み込みが遅くなったり,正常にネットに繋がっているにもかかわらず読み込みエラーとなることがあります。
「超高」モードは速度制限がかかったときなどの最後の手段とするのがいいでしょう。
●なぜOpera miniは軽いのか?
通常のブラウザは読み込んだデータをスマホやタブレットの内部で,スマホのスペックを使用してWebサイトの形に組み立てます。
そのため,端末のスペックが低ければ低いほど表示に時間がかかり,場合によっては処理が追いつかずフリーズしたような状態になります。
Opera miniはこの作業をOpera側のサーバで行ってしまい,あとは表示するだけの状態にしてスマホに送ります。
そのため,スペックの低い端末でもスムーズに表示ができるわけです。
問題点としては,表示が崩れやすい他に,自分の閲覧しているページがOpera側に一度経由されるということがあります。
Opera自体は(その歴史の長さからしても)比較的信用できると思いますが,何らかのセキュリティトラブルによって情報が盗み取られたり流出する可能性は,通常のブラウザを利用するより高まります。
気になる方は,閲覧する内容によってブラウザを変えるなどしてもいいかもしれません。
(※通信内容が企業のサーバーを経由することは,データの圧縮などを目的として一部格安SIMサービスなどでも一般的に行われています)
2018年7月21日土曜日
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