2019年4月27日土曜日

VAIO L (VPCL218)清掃・換装・Win10化完了

このモデル(VPCL21)の分解レポートって少ないんですね。写真撮っとけばよかった。



   1.HDD・メモリ・マウス・キーボードの交換



基本の分解方法はすでにネット上に上がっている類似モデルと同じです。
HDDとメモリ,マウス・キーボード用レシーバはスタンド部分を外すとすぐに交換できます。(説明書にも公式に記載あり)

HDDはSeagate製の7200rpm・1TB・3.5インチが入っています。振動・衝撃対策が施されていますが,今の時代衝撃に弱く消費電力も大きい3.5インチモデルでたったの1TBとはなんとも貧弱。ソニーロゴ欲しさに購入したなら即換装がおすすめです。私は内臓に250GBのSamsung 750EVO SSDを載せ,USB3.0で3TBのWD Red HDDをつないでいます。内蔵SSDはSATA 6.0Gbpsで動作します。
余談ですが,2.5→3.5インチ変換アダプタは不要です。2.5インチ用のネジが余っていれば,都合のいいところにネジ1本で固定してやればOK。SSDは衝撃に強いので,神経質になる必要もありません。

メモリはサムスン製の2GBモジュールが2枚の計4GB。DDR3ですが,速度表記は確認せずLenovo G570の方に挿してしまいました…
当然G570に挿していた8GB 2枚をそのまま移植。問題なく16GBで認識しています。
(当然ながらノートPC用のメモリです)

キーボードとマウスはそのまま使用。中古やネットの個人取引だとマウスやキーボードが社外品の新品になっている場合も多いので純正がついてくるのは嬉しいです。電波が悪いように感じることがあるので,無線LAN等と干渉があるかもしれません。ひどい場合はレシーバを内部から取り出し。外部のUSBポートに接続すると改善できます。



   2.内部清掃・CPU交換



ここから先はメーカーも保証外。しかし発売から8年のモデルを購入してこれをしないわけにはいきません。(案の定ホコリがびっしりでした)

まずは背面カバーを外します。後期モデルやMCモデルはネジの数が削減されているようですが,このモデルは結構たくさんあります。ひとまず,スタンドを外した状態で見えるネジ+本体底面のネジ4本を全部外しました。
ネジは数種類ありますが,ネジ穴付近にネジの種類が刻印してあるのでありがたいです。

ネジが外れたらツメで止まっている背面パネルを外します。なれるまではここが一番難しい。最初に光学ドライブのベゼルから。手動イジェクトしてベゼルを外しておかないと後から破損の原因になります。
ベゼルが取れたらあとは底面側からバッチンバッチンと爪を外します。ノートPCと違い丈夫なのでさほど折れる心配はしなくて良さそう。

背面パネルが外れたら,内部に金属製のカバーがあります。これは大量のネジで止まっているので,根気よく外していきます。ここにもネジの種類別に刻印があります。
この金属カバーは,マザーボード上のチップセット(?)の放熱板も兼ねており,熱伝導シートがはられているので外すときには慎重に。ただ,8年ものなので高確率で熱伝導シートは破損します。破れ方によってはそのまま強引に使えますが,精神衛生的にも新しいシートに張り替えがおすすめ。結構分厚いタイプです。

金属カバーまではずれれば,CPU,ファン,ヒートシンクを直接見ることができます。
外して清掃・換装を行います。ホコリは塊状のものがゴロゴロ。ファンの羽根ににも,ヒートシンクの隙間にもびっしり。

CPUはi5-2410Mが乗っているのでG570に使っていた手持ちのi5-2520Mと交換。i5同士ですが,クロックは2.3GHzから2.5GHzに。本当はi7にしたかったのですが,内部構造的にQMモデルを載せるのは難しそう。VPCL2シリーズの上位モデルとは放熱系の仕様が異なると思います。ならTDPが同じデュアルコアのi7を載せればいいのですが,それだとi5の上位モデルとの差は少なく,コストはしっかり掛かるので今回は見送り。

大変だったのはグリスの清掃。予想はしていましたが,ガチガチに硬化してこびりついたCPUグリスを専用のリムーバーなどもなく剥がすのは結構大変でした。



   3.現代(第9世代Core時代)に通用するスペックか?


通用します。
ただし,Celeron等の安価モデルよりは良いという意味で。

中古価格もかなり落ちており,内部半導体の劣化や前オーナーの使い方等リスクを考慮してもお買い得感はあります。
一方で,動画編集や本格的なゲームなどは難しい。現代のノートPC用i3よりも劣るくらいの気持ちで買うのが良いのではないかと思います。事務用などでは余裕です。
(4コアモデルとは文字通り格の違いが…)

8年前のプロセッサと考えれば十分すぎるほどです。恐るべしSandyBridge


プロセッサ以外の面では,Type-CこそないもののUSB3.0ポート2系統,2.0ポート3系統,内部に無線レシーバ用1ポートと拡張性は及第点。G570と違って当然ギガビットイーサネット対応。無線LANは貧弱ですがCPU同様交換も可能。
HDMI入出力も備え,内蔵スピーカもそのへんのPCモニタより断然良いものが入っています。
使うかどうかはともかくBDドライブも搭載で,これもやろうと思えばHDDやSSDに変えてしまうこともできるでしょう。HDDベイが3.5インチ用なので,外付けにしなくてもSSDとHDDのデュアルドライブができそうです。


中古PCを購入する際,個人的に気にしているのはUSB3.0とCPUの世代。
USB3.0は説明不要。外付けHDDをつないで使用したところ,2.0では20MB/s程度しか出ません。
CPUはやはり第2世代Coreシリーズ以降のものを。初代と第2世代の差は大きいです。搭載可能な最大メモリすら違います。
CPU交換を考えるなら該当機種がソケット式CPUかオンボード式CPUかの確認も忘れずに。VPCSEシリーズなど,15インチノートPCでもオンオードの機種もあります。



   4.現在の仕様


標準状態
OS Win7 Home
CPU i5-2410M(2.30GHz)
メモリ 4GB(2GB×2)
HDD 1TB(3.5インチ7200rpm)


メンテナンス後
OS Win10 Home
CPU i5-2520M(2.50GHz)
メモリ 16GB(8GB×2)
SSD 250GB(SATA 6Gbps)


プロセッサの世代は古いですが,大容量メモリとSSDのおかげで快適です。

Win10にする際にはそれなりに苦労したので,また気が向いたらまとめてみます。

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