2019年8月19日月曜日

Lenovo ideapad S10e に puppy Linux 最新版 Bionicpup 8.0 を入れてみた

色々大当りの2500円VersaProにLinuxMint 19.2 cinnamonを入れたついでに,久々にS10eを引っ張り出してきました。

メルカリでHDD破損品を1500円で入手したものですが,正直Atom N270で今時何ができるんだよって感じでした。

眠らせていたのですが,dynabook NXEから剥ぎ取ったabgn対応無線LANカードを乗せていたため,VersaProに前オーナーが後付けしていたabg対応カードと入れ替えるために叩き起こし,ついでに再整備しようってことですね。



1.Bionicpup 8.0
今までLinux Mint 17.3 Mateなどを試してきたのですが,正直使い物にはなりませんでした。
デスクトップはそれなりに動くのですが,やはり現代の水準からすると激重。
なにより,デスクトップが動いたところでアプリが動かないので意味がなかったですね。特にChromiumがまともに動かないのでネットブックとかいう役目すら果たせません。

今回Puppy導入に踏みきったのは,軽量化というよりUSB起動のためです。
Puppyを入れようがChromium OSを入れようがChromiumが激重なのは変わらないわけです。

そこに余ってるとはいえ80GBのHDDを入れることすらもったいないし,せっかくなら1スピンドル化してラフに扱いたいという思いもありました。

USB起動にすれば,他のPCにUSBを気軽に差し替えられるのもいいです。




2.インストールしてみて
率直に言うと悪い意味で予想通りです。今この記事もS10e+Bionicpup 8.0で書いているのですが,これが精一杯と言った感じ。

YouTubeでの動画視聴は320pくらいなら何とかってところです。

あとカバーを閉じるとマウスカーソルが透明になります。一度CUIに切り替えてから再びX Window Systemに戻ると復活していたりします。

気軽にカバーを閉じられないネットブックってどうかしてると思います。対応策あるので致命的ではないですが…

日本語入力に関してもSCIM+Anthyなのでちょっと不便。Mozc入れられるようですが,ストレージ消費するので悩みどころです。


一方で,Mintと比べて不便を感じるとこはこれ以外ほぼないです。無線も普通につながりますし,設定できる内容や操作感にクセはあるものの許容範囲。Chromiumもちゃんと使えるので,このハードには十分って感じです。

どうせできることは大して変わらないんだから,USBにインストールできるPuppyにして正解でした。




3.そもそもS10eが…
ついでにハード面の問題として,この時期のLenovo機あるあるの「ヒンジ固すぎ問題」があります。私もLenovo G570のヒンジが無事破壊されましたが,この機種も相当固く,カバーの排気ファン側の付け根付近が割れてヒビが入っていました。

ナットを緩めて本体を抑えなくてもカバーの開閉ができ,かつ勝手にカバーの角度が変わらないトルクで締め直して解決。こんなことしないと確実に壊れるヒンジってどうなんですかね。


あとはキーボードが致命的です。ネットブックなので多少は仕方ないですが,この機種は他のネットブックと比べてもキーボードが狭いです。ストロークも浅く押し心地もよくないので,長時間の文字入力は拷問。動画を観るのも困難,文字入力も困難,そんなPCがはやった時期があると言うことが解せない。スマホやタブレットが無い時代は小型モバイルって言うだけで需要があったんですね。


他にはUSBポートの問題もありますね。SDカードスロット搭載機種ですが,ツライチにならない上にそもそもSDスロットからのブートには非対応です。必然的にUSBメモリにPuppyをインストールするしかないのですが,USBポートは2つしかないためマウスでもつなげばもう空きポートはありません。

一応起動してしまえばPuppyの入ったUSBメモリは取り外しOKなのですが,データの保存もしたいし何よりいちいち抜き差しするのは面倒です。

あとこれは直接S10eが悪いというわけでもないのですが,USBメモリさしっぱなしは邪魔です。ツライチに近い小型USBメモリやmicroSDアダプタに変えたいところです。


まだまだあります。画面解像度はやっぱりおかしすぎます。縦解像度が600ないんですよ。Windows 95時代でも800x600とかです。どんなアプリもこれに満たない解像度なんて想定していません。プリインストールのWindows XPでもあったようですが,Linuxでも下の方が切れてOKボタンが押せないなどの問題は発生します。

スピーカーも貧弱で全然音が出ません。音質悪いのはいいですが音量小さいのは致命的です。黎明期のスマホ並の音量しか出ません。


とまあ発売当初から不満の多かった機種なので色々問題はあります。

これでも一応Chromiumが動き,こうしてブログの更新ができるのだから1500円としては充分と考えなければならないでしょう。

一応バッテリーも数時間は持ちそうですし,しばらく色々遊んでみようと思います。

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