2015年4月28日火曜日

ノートパソコン,VAIO SE のホコリ掃除(分解せず)

ここまでは分解します……


中古のVAIO SE,ショップがクリーニングしていますから見た目は綺麗ですが,天板や筐体のカド部分に傷がそこそこあることから,それなりの使い方をされたものであることは想像できます。

発売時期からするに3年ほどは使われているはずの本機。3年といえばふた昔ほど前はPCの買い替えどきと言われた時期であり,内部もホコリ等で汚れがこびりついてきている頃です。

デスクトップタイプは非常に掃除が楽ですが,ノートタイプはそうもいかず。

Lenovo G560などはユーザーが自由に開けて良い部分を開けるだけでCPUクーラーやヒートシンク,CPUにまでアクセスできますが,国内メーカのスリムタイプはそううまくは行きません。


そうなると完全に筐体を二枚卸にするしか無いわけですが,VAIOは小さな筐体にいろいろ詰め込んでいる機種が多いため,開くのも結構大変です。

特に排熱周りはひどく,手持ちの11インチ東芝モバイルノートと比べても15インチのVAIO SEのほうがヒートシンクにはたどり着きにくいという。



ではどのように掃除をするか?

本格的に熱暴走をするようなら分解してホコリを取るしかありませんが,手間やリスクと天秤にかけてそこまでしたくないなら……



排気口に直接エアダスター!



これしかない!
SONY公式には排気口に掃除機を当てろと書いてありますが,そんなことしてもよりびっちり詰まるだけです。

ホコリがPC内部に舞い散るリスクは有りますが,そもそも吸気口から吸い込まれたホコリがPC内部を巡ってヒートシンクにこびりつくわけです。あまり気にしても仕方ありません。

もちろん,出来る限り被害を抑えるべく穴という穴を出来るだけ開けておきます


VAIO SEの場合は,外せる部分のカバーを外し,バッテリーを取り除きます。

そうすると,バッテリーの奥に内部へ繋がる穴が開いており,位置的にもなんとなくファンの正面ぽいところにあるのがわかります。
(この時は思い至りませんでしたが,光学ドライブも簡単に取り外せるので,こちらも外しておいたほうがよいと思います)


この状態で排気口にエアダスター(スプレー缶タイプ)を吹き付けると……

まず,排気口から大量のチリが噴き出してきます
同時に,バッテリー付近の穴からもそれっぽい煙がモワモワ。


ひと通り煙が出なくなったら終了です。


ここで取れるのはチリであり,完全に綿状になったホコリは取り除くことができません。

したがって,ヒートシンクが詰まり始めていたら手遅れです。

ファンの羽に付いているホコリはこれでかなり取り除けるはずなので,こまめに吹き飛ばすようにしておけばヒートシンクへのホコリの付着も防げるように思います。

(参考までに,G560は1年ホコリ取りをしなかったところ,ファンとヒートシンクの間に立派な綿ができていました)


1ヶ月に1度くらい,こまめに掃除をすればチリが綿になる前に結構飛ばせるのではないでしょうか。



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そもそも排熱能力が低下するのは,ファンとヒートシンクの間のホコリで気流が妨げられることより”ファンの羽についたチリでファンの性能が低下”することや”ヒートシンクの表面のチリで放熱性能が低下”することが問題なのではないかと思います。

そういう面で,チリ状のホコリを飛ばすのは効果的です。また,やってみるとわかりますが,チリくらいのホコリであればほとんどが排気口から噴き出してきます。内部に残ったものも,筐体に十分な隙間があればそこから放出されます。


ただ,万が一大きめのホコリが内部に詰まってしまった場合は,ホコリが湿気を帯びて内部のショートを招くこともあります。梅雨時期などは,特に気をつけてください。
(大きいホコリは大抵ファンとヒートシンクの間にでき,そこそこ成長するとヒートシンクの隙間は愚かファンの隙間も通り抜けられなくなるので,舞い散るリスクは少ないとは思いますが……)



基本,PCよりもデスク周りなどのホコリをこまめに拭きとっておく(予防する)ほうが大切です。





排気口にエアダスターを吹き付ける行為は一般的に推奨されるものではありません。
問題が起きないことを保証することはできませんし,私も責任を負いません。
もし自己責任で実行するのであれば,必ずAC電源とバッテリーを外し,10分以上放置してから行うことをおすすめします。

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