2016年4月30日土曜日
VAIO T , VAIO Pro11 を触ってきました
●VAIO T11 & VAIO T13
VAIOのウルトラブック,Tシリーズ。オールインワンモバイルのSシリーズと比べると,光学ドライブを廃すなど薄型軽量よりに設計されています。
現在のSシリーズを始め,今では13インチ以下は光学ドライブ非搭載が主流となっており,ある意味先進的なモデルと言えます。
今回店頭で見たのはどちらもシルバーでしたが,ヘアラインの入った金属感のあるシルバーで質感は良いです。
CPUも第3世代Core iとなっており,バッテリー持ちが少々悪いことと液晶に目をつぶれば,今でも一線級です。バッテリーはどうしようもないですが,スペックで考えれば現在3万円程度で手に入るタブレットライクなノートPCよりはあらゆる面で優れているので,中古でもおすすめ。5万円くらいなら買って損はないくらいです。
さて,残念なのは液晶です。解像度がHDしかなく,11インチでもFHDが当たり前になってきている現在では少々厳しく感じます。IPS液晶でもありません。また,11インチモデルではベゼルが太く,少々気になります。
逆に言えば,それ以外は今でも十分通用するレベルです。低価格モデルでは15インチでもHD解像度だったりするので,文字が小さすぎるのはちょっと……という人には本当におすすめ。
●VAIO Xシリーズ
XシリーズはウルトラブックであるTシリーズより更に前,ネットブック時代に登場したVAIOです。Atom搭載でスペック的にはかなり厳しいですが,台湾メーカーや米国メーカーのネットブックらしいネットブックと比べ,少し上のグレードのように感じます。
特にデザイン面は秀逸で,ウルトラブックを先取りしたようなスタイリッシュなデザイン。現在のS13に繋がるスタイリッシュな外観です。
ネットブック後期の機種だけあって,CPUが非力なこと以外はウルトラブックに近く,用途を絞れば十分使えそうです。ただ,中古価格もそこまで安くなく,上のTシリーズと比べても今更買う機種ではない感じです。2万円以下ならいいかも。
●VAIO Fシリーズ
液晶がでかい。図体もでかい。
Fit E,Eシリーズ,S15の譜系なので高級感など一切なく,デザインだけ見れば台湾メーカーに劣る。
13インチ以下はVAIOが良いデザインで,14インチ以上は台湾メーカーがいいデザインなイメージ。
ただ,SONYモデルなので独自ソフトは多数搭載されており,それらに価値を見いだせるならいい感じです。
液晶はぱっと見た感じですが綺麗とは言いがたかった。
●VAIO Pro11
一番興味があったモデル。値段も全然落ちていなくて,8万くらいした。一年半前に買った未使用中古のVAIO Duo11以上の値段じゃないか。(Core i7モデルなのでスペック的には申し分ないんだけど)
タッチパネル搭載モデルでそこまで軽さは感じず。S11に慣れてるとちょっぴり軽いかな?というくらい。
タッチパネルは,チルトアップ機構といえど液晶が激しくぐらつくので使いにくい。液晶側に重量+100gとなるので,総重量アップもさることながらバランスも悪くなる。やっぱり11インチクラスはタッチパネル無しがいいんじゃないだろうか。というか,そう考えるとDuo11のタッチパネルは最高に使いやすかった。(気泡さえなければ……)
しかし,なんといっても一番クソだったのはキーボード。これはもうクソ。VAIO好きだけどクソ。新品S11と中古のSONY製Pro11で迷ってたけど,S11を買って正解だったと思った瞬間でした。
もうペコペコもいいところで,たわみ方が半端ない。上記のTシリーズなんかも当然たわむけど,それよりひどいくらい。そう考えると本当にS11は頑張ったと思う。間違いなく11インチクラスで最高峰のキーボード。
全体のデザインはいい感じです。底面もこだわっているのは,モバイル機として嬉しいところ。
というわけで,VAIO S13(SONY時代の旧モデル)を探しに行ったところ思いがけずいろいろなVAIOに出会えました。
13インチで光学ドライブ付きが欲しく,今回は条件に合うモデルがありませんでしたが,用途によってはまだまだ一線で使えそうなモデルも多数。T13なんか本当に良さそうでした。
Windows 10への無償アップグレード期限も迫っていますから,5万円前後で多数出回っているSONY印の中古VAIOからも目が離せませんね。
2016年4月29日金曜日
コピーコントロールCDが残したもの
●CCCDを手に入れてしまったら
まずこれ。結論から言うと,問題なくコンピュータに取り込めます。
昔のWindows XP機では確かに取り込めなかったのですが,なぜか今手元にあるWindows 7以降のPCでは問題なし。取り込みソフトは主にMedia GOを利用。PCや搭載ドライブ,Windowsバージョンなどは多岐にわたります。おそらく,特殊なソフトなどを探さなくても,最近のPCでは問題なくリッピングできる場合が多いのではないかと思います。
●CCCDとは?
CCCDはWindows 95,98,そしてXPなどの貢献によりパソコンやインターネットが爆発的に普及し,音楽CDの違法コピーが問題になったため生まれた規格です。
しかし,明確に規格として制定されたというより,各レコード会社が独自にCDに細工をし,パソコンで読み込むとエラーが起こるようにCDを改変したものであったようです。(そのため,CCCDは正確にはCD「のような」ものであり,CD規格に準拠していること示すCDロゴを付けることができなかった)
●CCCDのメリット
消費者側にはほとんどメリットはありません。違法コピーや違法ダウンロードが減ることを期待されましたが,実際には逆効果になったと考えられます。(デメリットの項で詳しく)
●CCCDのデメリット
・音質の劣化がみられる
従来のようにMDやカセットテープなどにコピーをする,更にはCDプレーヤーで再生をするだけの人にも,音質の劣化による不便を強いるように出来ていました。この音質劣化は読み取り時のエラー訂正機能が正常に機能しなくなるために発生します。
CCCDはエラー訂正符号の記録されている領域をわざと破壊し,正確に訂正を行うパソコンではエラーになるようにしています。通常のプレーヤでは正確な訂正ができなくても強引に再生するものがほとんどですが,当然読み取りエラーは放置になります。
また,ソニーが導入したレーベルゲートCD方式では,パソコン用圧縮音源を取り込むことができましたが,MD相当の音質に圧縮されていました。
・従来のプレーヤーでも再生できない場合がある
上記のようにエラー訂正符号を破壊してあるため,正確にエラー訂正を行う一部プレーヤーでは再生不可能になります。ポータブル機や車載機など,キャッシュを行うプレーヤーで多かったようです。
・パソコンに問題なく取り込めてしまう場合がある
そもそもがプロテクトによるコピーガードではなく,パソコンに誤作動を起こさせて読み取りできないようにするしくみです。数あるドライブやリッピングソフトの中には問題なく取り込みができるものもあり,コピーガードとしての意味を果たしていなかったようです。
また,一人コピーに成功すればインターネット上に公開され複数の人がダウンロードできてしまいます。このとき,お金を払った正規のCDではパソコンでの再生や当時普及し始めていたiPodへの転送などができず,違法ファイルはそれらが問題なく可能となっていました。これは犯罪心理学的に非常に良くない状態で,まさに「正直者が損をする」状態といえるでしょう。
ソニーのレーベルゲートCDも,取り込んだPC用音楽データはコピーや変換は愚か,再生すら専用ソフトに限られていたという有様です。
・iPodと正面から衝突した
当時AppleのiPodが爆発的に普及し,追随するMP3プレーヤーと共にMD規格の置き換えが進んでいました。著作権保護に対応したダウンロード販売も行われましたが,規格がばらばらで再生ソフトや再生機器に制約がある上,音質もかなり悪く普及しませんでした。
●CCCDが残したもの
結局,消費者やミュージシャンなど多数の反発とiPodに代表される時代の流れを受けて,CCCDは終焉を迎えました。
そもそもコピーガードに対応していないCD規格に無理にコピーコントロールを施そうとしたのが間違いだったのです。
今では,CDの取り込みやダウンロード購入などで著作権保護は一切施されなくなりました。それどころか,YouTubeなどで公式に無料配信される場合もあり,お金を払って音楽を聴くという習慣自体がなくなりつつあります。
しかし,無料配信は音質が悪かったりダウンロードができないなどの制限があり,より腰を据えて聴きたいならダウンロード購入へという流れがしっかり出来ています。
ダウンロード購入も1曲から簡単に購入でき,ハイレゾなどの高音質音源が手に入る,ファイルを変換したり様々な機器へ自由に転送できるなど,価格以外で違法ダウンロードに引けを取る要素がなくなってきています。AppleやGoogle,Amazonなどが参入し,わざわざ専用サイトのアカウントを新しく作らなくていいのも大きいですね。
楽曲の売り切り販売以外にも,カラオケや定額聴き放題サービスなどで収益をあげる体制もできており,もはや違法コピーは問題として取り上げられることもなくなりました。
CCCDは,新しい技術を権利で縛り付けて不便にするのではなく,逆にチャンスに変えることの必要性を世に示しました。違法コピーを徹底的に排除するのではなく,違法コピーのメリットが無くなるくらい公式サービスを充実させる。ストレスなく楽曲が探せ,高速にダウンロードできるだけでお金を払う人はたくさんいるでしょう。YouTubeで簡単に試聴できるようにすれば,違法にダウンロードしたりデジタルデータをUSBメモリで受け取ったりするという文化自体が衰退していくでしょう。YouTubeで公式配信したところで,ラジオで曲を流すのと同じようなもの。結局今までと大きな違いはありません。
定額聴き放題サービスで,音楽も売り切りから月額への流れができてきています。CCCDの失敗がありながらも,懲りずに権利絡みの問題で揉め,普及までは長い道のりでした。
黎明期からMusic Unlimitedとして音楽聴き放題サービスを提供していたソニー。ちょうど流行りだす直前に撤退。この辺相変わらず残念なソニーなのでした。
Moraと一体のサービスとして復活してくれないかな。
2016年4月26日火曜日
ソニーのマウス探し中
一つはリーマンショックの円高株安時代に社会人としてそこそこの資産を持っていなかったこと。
もう一つはソニーのマウスが存在した時に社会人としてそこそこの資産を持っていなかったこと。(+ソニーファンになっていなかったこと)
それくらいソニー・VAIOブランドのマウスは本当に素晴らしいのです。
◆
思えばソニーファンになったきっかけは5年前。当時格安シムが初登場したとき,初スマホとしてXperia rayを買ったのがきっかけでした。まだソニエリだった時代。
一応親のお下がりで勝色カラーのバイオノートを使っていた時もありましたが,すぐ光学ドライブとHDDがだめになり,(当時無知だった私は)ソニー製品がすぐ壊れると言うのは本当だったのだと思っただけで終わりました。(実際は光学ドライブとHDDは2大パソコンで壊れやすいパーツであり,そもそもソニーが製造しているわけでもなかった)
rootなしでは使い物にならなかった当時のAndroid界隈で,rootを取るのもリカバリーするのも思いのままのXperiaは最高で,その後もスマホはXperiaのイメージが出来上がったのでした。
それまでブランド化した大手国内メーカーより海外メーカーやブランド力のないメーカーの割安製品を使うのが情強だと考えていた私。ノートパソコンはLenovo Gシリーズという当時コスパが最高だった機種を得意気に使っていました。
当然周辺機器も何でも安くて良い物をという考えに。カタログスペックや口コミだけ見て安いものを買ったりといった具合で,マウスなんてバッファローやエレコムばっかり。ソニーの高いマウスなんて買おうと思ったこともありませんでした。
◆
でも……でもやっぱり国内有名メーカーは海外メーカーやそこらの2流メーカーとは違うんです。
同じ有線光学式マウスで探してみてもソニー製は高い。バッファローは種類も多く,安いものは安い。価格の割にレビューの満足度も高い。でも,でもやっぱり国内有名メーカーに比べると使いにくいしダサい。
デザインは置いておくとしても,有名メーカー製品にはクリック感やフィット感,細かい使い勝手などちゃんと値段分の価値はあるんです。そこに加えてソニーならではのデザインやギミック,ブランド力が加わる。やっぱり使ってみないとなんにもわからないんだと思いました。
カタログスペックやレビュー情報でコスパばかり考える。それで情強ぶってた自分は何だったのか。カタログやレビューでしか判断できない,そういう情報しか判断材料がないという方がよっぽど情弱だった。実際に使ってみないとわからないこともたくさんある。
◆
今は撤退してしまったソニー製マウス。もう中古品やアウトレットを探すしかなくなってしまっています。有線マウスは結構300円位で手に入りますが,カバースライドでスイッチが入るBTマウスがいくら探しても見つからない。(プレミア価格に近いくらい高いのはあるけど)
高かったけど,新品で買っておっけばよかったなあ。
2016年4月22日金曜日
ソニー SRS-X1 その2
つい先程ウッキウキでお風呂に持って行きました。Google Play MusicでMAROON5を流しながらシャワーを浴びる。本当は浴槽に浸かりたかったけど,今から入れるのは面倒だった……
今回ラップを巻いて持ち込みましたが音がこもってしまうことはありませんでした。もちろん防水なのでそのままでも持ち込むことはできます。ただし,(スマホなどもそうですが)本体の隙間に入り込んだ水分が抜けにくく,生乾きのような匂いがするようになってしまうことがあります。お風呂場は水垢やカビなど発生しやすい環境ですからね。
さてさて,昔Xperia Aの本体スピーカーで音を流していた時はシャワー中は全く音がしませんでした。それがX1ではかなり余裕があります。浴室の隅におくと,音に指向性がうまれ更に大きく厚みのある音になります。これはお風呂が楽しくなりそうです。
2016年4月21日木曜日
SRS-X1届きました
紫色の丸いのが今回届いたSRS-X1。ついでにSRS-X5と最近やってきたソニーなグッズとドコモポイントでもらったもう一つのアイテムを写しております。
●まずはレビューから
・サイズ
片手に収まり,重量も適度な重さ。軽いという程では無いです。
・デザイン
かなり満足度が高く,本体重さとも相まって価格相応の高級感は出ています。(あくまで,価格相応ですよ)
・音質
良い方ではないと思いますが,小型防水無線となればこんなものでしょうか。2万円くらいのワイヤレススピーカーを普段使っているなら,少し気になる音質です。お風呂場で使うといい感じに音が反響して気にならなくなるので,お風呂用ならかなりおすすめ。
・機能面
Bluetoothの他にAUX端子による有線接続も可能。充電は残念なことにワイヤレス非対応。microUSBによる充電となります。USBポートとAUX端子はまとめて防水カバーの下に配置されており,充電しながらやAUX入力しながらの防水利用はできないようです。
AUXとBluetoothの切り替えボタンはなく,プラグを挿したら自動的にAUX入力に切り替わる仕組み。Bluetooth接続を維持したまま有線入力に切り替えられるのがX5と違って便利。
ちなみに,BluetoothのコーデックはSBCのみ対応。
・ボタン
合計6つも配置されており,本体右側に音量-,+,そしてハンズフリーボタン。左側に再生/一時停止,曲送り,曲戻し。ハンズフリーも結構便利ですが,本体だけで曲送りや曲戻しなどの操作ができるのもありがたいですね。
・お値段
実売8000円以下。ソニーストアで8500円+税,今回購入に使ったドコモオンラインショップで9000円とちょっと。
そろそろ販売終了になりそうな予感。新機種を待ってみるのもいいかもしれません。
(後継が出るとは限らないけど……)
●続いて個人的な感想
さて,すでに持っていたお気に入りのSRS-X5。最近スマホよりPCで音を流すことが増え,写真左上に見切れているVAIO HXの付属モニタがいい音を鳴らすこともあってここ最近眠っておりました。
にも関わらずX1を買ってしまったわけです。X5はバッテリー内臓で持ち運びできるモデルですが,重さやサイズもあって室内での持ち運びがメインになっていました。
今回,手のひらに乗せて気軽に持ち運べるという点,防水でお風呂などに持ち込んで使えるという点などが気に入りました。ドコモポイントも余っていたので,少々割高ではありましたがドコモオンラインショップで購入。ソニー製品は黒を買う主義なのですが,在庫切れでバイオレットになりました。
音質ですが,先日クリップタイプヘッドホン(写真にも写っている)のMDR-Q68LWをを購入したときにも気になった安っぽさがありました。本体のサイズや重量があまりにも違うので当然ですが,ザラザラとしたパワーに欠ける安い音。特にX5と比べると雲泥の差です。音質だけ考えるなら,当然価格分の価値はないといえるでしょう。
しかし,この機種のいいところは手のひらにすっぽり収まり,水にも強いという機動力。腰の重いX5と違って気軽にどこにでも運べます。充電も専用アダプタでなくmicroUSBなので,充電すら気軽です。
室内での持ち運びでも,どこか一箇所に腰を据えるならX5で,歩いたり移動をしょっちゅうするならX1といった使い分けができそうです。ストラップやカラビナの付いているモデルではありませんが,その気になれば紐を通して腰にぶら下げることもできてしまいます。
もしX1がただ小さいだけなら買うことはなかったでしょう。値段も高いし,すでにワイヤレススピーカーは持っている。腰にぶら下げるならもっと適した製品がある。その中でこれを選ぶ理由は,やはり防水。
もしそこまで持ち歩いて使うことがなくても,お風呂や水回りで使えるわけです。逆に防水で使う機会がなくても気軽に持ち運んで使えると。どっちの使い方もできるのがいい。
以前スマホの防水が生きといてた頃はよくお風呂に持ち込んでいましたが,シャワー中は全く音が聞こえず,シャワー時以外でも反響や音の小ささで聞こえにくいという具合でした。X1があればそういうことはなさそうです。
ちなみに,現在ソニー製スピーカーの製品登録でGoogle Play Musicの60日間無料特典がもらえます。通常30日間のお試し期間なので,それが2倍になる計算。しかも,今のMy SONYでは実際に購入していなくても製品登録ができてしまうようです!
以前は製造番号などを登録する必要がありましたが,今ではその必要がないんですね。これでいいんでしょうか……
Google Play Musicでは無料期間後自動課金が標準の設定なのですが,無料期間開始度即解約処理をすることで「無料期間終了後自動解約」設定にすることができますのでお忘れなく。
その2に続くことになりました。実際にお風呂で使ってみたよ。
2016年4月20日水曜日
三菱自動車工業の燃費試験不正行為について思うこと
不正のあった車種は軽自動車のeKシリーズ2車種,eKワゴンとeKスペース(同車種で日産向けに製造しているデイズ,デイズROOXを含む)。
現在三菱自工は軽自動車のラインナップをeKシリーズに集約しており,軽自動車とSUVを主力とする三菱自工にとっては痛手となりそうです。
私は1年半ほど前に,倉敷市水島の三菱自動車工業 水島製作所へ見学に行きました。
水島製作所は,まさに問題となったeKシリーズの全製造を担当しています。
当時日産との合弁会社を設立し,軽自動車の共同製作が始まったばかりでした。作られる車にはスリーダイヤより日産エンブレムのものが多かったのを覚えています。
今回は日産が不正に気づき,三菱自工側に調査を要求しての発覚ということなので,三菱自工は日産側にも何らかの補償をしなくてはなるかもしれません。(あくまで,そうなるかも? という話です。個人の感想です)
工場見学をした時,「三菱自動車はかつてお客様の信頼を大きく損ないました(リコール隠し等)。しかし,だからこそ信頼回復に全力を尽くしてまいりました」といった話をしておられました。しかし,回復しかけた信頼は,また当分戻ってきそうにありません。
2016年4月19日火曜日
ソニーストアから価格変更クーポンが届きました。
ソニーストアでは,商品出荷後9日以内に価格改定があった場合,差額をクーポンとして返金する制度があります。
私は3月31日にソニーストア福岡天神開店記念クーポンと3年ワイド保証無料クーポンの期限ギリギリ滑り込みで3月に購入しましたが,思いがけず値下げの恩恵を受けることができました。
ソニーストアのVAIOは基本受注生産となるためかかなり出荷が遅くなります。私は今回速配モデル(最短当日出荷)を注文しましたが,それでもS11の場合2週間近くかかっています。
この遅さが,今回はラッキーだったということかもしれません。(速配モデルなんだからもっと早く届けて欲しいし,「速配」とだけ表示するんじゃなくて出荷目安日もわかりやすく示すべきだとは思うけど)
今回5400円分のクーポンが送られてきたので,S11の値下げ幅は税込み5400円分ということですね。Officeを持っているなら本当に安く手に入ります。更にここからキャッシュバックで1万円返ってくるわけですから,こんなに安くていいのかと心配になるくらい。今から購入を考えている人も超お買い得です。
さて,思いがけず手に入った(返ってきた?)5400円。何に使おう。
SRS-X1は失効迫るドコモポイントで買っちゃったし。
有効期限は1年もあるので,また何か欲しくなった時のためにとりあえず寝かしておこうかな。
2016年4月16日土曜日
MDR-Q68LW購入
耳かけタイプ,私の周りではむかーしむかしの中高生のころ流行ってました。MD全盛期~MP3プレイヤー黎明期くらいで,0.5mくらいの短めのケーブルに延長コード付属っていう製品が多かったように思います。このコード巻き取り式も,コードの長さを変えられるのでリモコン付きのMDプレーヤーなどでも使いやすかった。
耳掛け式は遮音性が皆無のため,屋外で使うときなどに役立ちます。例えば,カナル型が流行っている最近では,外を歩いていて車や自転車の音に気づかず危ないということがあったりします。耳掛け式ならそんな心配とは無縁です。ただ,当然ながらじっくり音楽を楽しむのには向きません。間違っても電車の中や図書館などで使ってはダメです。遮音性が無いということは,音漏れもかなり大きいからです。
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これからしばらく自分語りの自己満足が続きます。一応これまで使ってきた耳掛け式と比較する目的もあるのですが,興味ない方は下のMDR-Q68LWの画像のところまで飛ばしてください。
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昔は,パナソニックの耳掛け式最安イヤホンRP-HZ47,オーディオテクニカの薄型両側巻取りタイプATH-EQ700などを使っていました。
RP-HZ47
パナソニックの700円程度のモデルはそれはそれはひどい音で,値段なりといえばそれまでかも知れませんが,これほど音質を捨ててまでして700円の安さを取るメリットは無いというくらいの音でした。100均に並んでたら割といい音っていうくらいの品質だったかな。もう忘れたけど。
ただ,当時中学生だった私としては,パナソニックブランドの耳掛け式が700円と言うのは非常に魅力的だったのです。
なお,このモデルはコードの巻取りはできません。その代わりコードは耳掛け式の中では太く丈夫。ただ,作りは値段相応で塗装が禿げたりケースが壊れたりイヤーパッドが劣化したりで寿命は長くなかった。
ATH-EQ700
このモデルは,最薄だったことと,両側巻取りができること,当時白色好きだった自分の好みにあったため購入しました。
価格は3000円クラスだったかなあ。高校に上がった時,ちょっとイイものを買う余裕ができ,また高校にこういうものの持ち込みがOKだったので買ったのを覚えています。
ボディは白いのにコードが黒いのがいいですね。白いコードは材質上汚れが目立ちます。iPodが出てから,白コードが流行ったりもしましたが,あれあいいのは買ってしばらくのうちだけです。
本体の薄さについては文句なしだったのですが,なにせ耳が痛かったのを覚えています。クリップは固く,形状的にも耳にフィットしにくいものでした。加えて本体を薄くするためかスポンジも薄めで,フィット感は非常に悪かった。
デザインはとてもシンプルで,好みは分かれるものの良いデザインでした。両側巻取りタイプは本体がマット加工されているのですが,片側巻取りタイプは光沢加工されており,カラーバリエーションも面白い色合いが多かったような記憶があります。両側巻取りはなぜか地味なバリエーションだった。
ちなみに,このモデルは写真の通りプラグを本体に収納できるもの特徴で, 持ち運びを考えていた自分には好都合。ただし,プラグを収納してからでないと巻取りができない仕様なのは今となっては煩わしいかな。
音質はどうだったか覚えてないけど,そこまで悪いとは思わなかったような。コードが断線し,片耳聞こえなくなって捨てました。
さて,やっと本題です。
こうして並べてみるとやっぱりかっこいいなあ。自分の好みが変わってきたのもあるけど,やっぱりソニーのデザインはワンランク上の価格帯くらいの見栄えがあります。(もちろん,安っぽいシリーズもあるけど)
価格帯的には上のオーテクのと同じ3000円帯。実売2000円前半。今回は2013円で購入。ブラックやレッドなどは定価に近い3000円で売ってたのに,シルバー,ホワイト,ブラウンはなぜかこの価格だった。パッケージも色あせていて汚かったので,在庫に長く残っていたのだろう。シルバーもブラックとの組み合わせでサイバー感があってかっこいいけど,レッドやブラックはまたひと味違ったかっこよさがありました。
さて,パナソニックは完全に安さ最優先という感じなので置いておくとして,オーテクのモデルと比べてみます。
ソニー製の優れているところは,なんといってもフィット感。まだ少ししか使っていませんが,耳は痛くなりにくいです。耳掛け式としてはかなりレベルが高いです。イヤーパッドが低反撥タイプなのに加え,クリップに一部ラバーが使われており,クリップの開き方も横に開くのではなく斜めに持ち上がるようになっており,こだわりを感じます。
オーテクの方が優れているのは,携帯性。プラグが収納できることや,圧倒的な薄さ,凹凸の少ないボディはポケットに入れても収まりがよく,色んな所に持って行きたくなります。
音質についてはオーテクのものを覚えていないので手持ちの別タイプのヘッドホン・イヤホンと比較してみます。
MDR-Q68LWを使ってみた第一印象は,「音がざらついていて安っぽい」です。エージングしていくとこの辺のざらつき感はなくなっていくと思うのですが,解像感の低さは残るでしょう。
耳掛けタイプなので低音は弱いですが,流石にバランスド・アーマチュア型でカナル型のMDR-XBA10ほど高音よりの音という感じはしません。ただ,XBA10はただ低音が出ないのではなく,全体として透き通ったすっきりとした音が鳴るので決してスカスカした感じはありませんでした。こちらは高音が綺麗に鳴るというほどではないので,XBA10より低音不足が気になってしまいます。
オーバーヘッドタイプのMDR-XB400と比べると,もう全体的に一回り下という感じ。音の量が圧倒的に違います。まさにSD画質の映像とFullHDの映像を比べているような感覚。音のバランスは近いように感じたので,耳掛け式としては低音寄りなのかもしれません。低音は出てないけど。
ちなみにソニーのライターサイズラジオSRF-M98付属のインイヤータイプと比べると,ほぼ同等の音質で耳から遠い分若干Q68の方が音が悪いかなという感じ。SRF-M98自体8,000円以上する”スピーカーの付かない小型ラジオ”としては高級な部類なので,付属イヤホンの実力もそこそこ高いのだとは思いますが。
耳掛け式自体遮音性の無いモデルで,じっくり音楽を聴くようなものでもないため音質はこんなものかなという感じでした。ソニーとしては比較的珍しいU型+ストレートプラグなのも他のヘッドホン類との使い分けに便利そう。音質的には多分ウォークマンの標準より劣ると思うので,耳掛けというスタイルに需要を感じないなら買うと後悔するかもしれません。5000円前後のものしか買わない私でも聴き比べるまでもなくシャカシャカして安っぽい音だなと思ったくらいですので。
ただ,耳掛け式の中ではこのモデルは非常に「買い」だと思います。音質のよいモデルは他にもあるようですが,巻取り式などの使い勝手,つけ心地,デザインなどを総合的に見ると満足度は高いです。耳掛け式はアウトドアで使ってこそなので,やはり見た目は大事ですからね。
以上簡単なレビューでした。屋外向けと言いつつ,カナル型全盛期の今となっては街歩きで使うには恥ずかしいので,室内で周りの音が聞こえないと困るときや街歩き以外のアウトドア時に使おうと思います。街歩きはMDR-XBA10が今後も活躍します。小さいのはいいことだ。
2016年4月15日金曜日
VAIO S11 S13でカバーを閉じてもディスプレイがつきっぱなし
出先でなくしたとかは無いと思うんだけど,なんせ身に着けているものや持ち物をその辺にポンポン置くくせがあるので……
見つかるといいなぁ。
ちなみに,私のS11はCore i3シールを剥がしております。Windowsシールは貼られなくなったのに,intelシールはなくならないんだもんなあ。スペックがひと目で分かるのはいいけど,PC本体のデザインに合わないんだよなあ。
さて,本題です。
前回のエントリでも書いた,カバーを閉じてもディスプレイが光り続ける問題。どうやら環境問題でなく,機種特有の仕様のようです。PC DEPOTで展示されていたS13でも同じ症状か確認できました。
そこで,多少面倒ではあるもののフリーソフトを導入して対策しています。ディスプレイ@OFFというソフト。
ディスプレイ@OFFのダウンロード : Vector ソフトを探す!
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/hardware/se487770.html
ディスプレイの電源を切るフリーソフトまとめ(7種類紹介)
http://freesoft.tvbok.com/freesoft/matome/monitor_off.html
2016年4月13日水曜日
VAIO S11 届きましたー
いろんな記事で読んでたけど本当に箱はちっさいです。厚みはそこそこありますが,縦横は本当にA4サイズくらいです。
さて,届いてみて,カタログでは分からなかったところをレビューしていこうと思います。
Office 2016でちょっと資料を作って,ブラウザでブログを書いた程度のところでわかる感想です。
1.質感はやっぱり安っぽい
塗装や閉じる時の音など,そこそこ作りこまれた高級感はありますが,やはり樹脂筐体なのでそれなりです。カジュアルに使いたい人には持って来いだけど,高級感がないとイヤって人はPro11かS13がいいかも。
ただ,汚れは本当に目立たないし,金属のペラペラ感も無いのでカジュアルに使うには最高です。
2.バッテリーはだいぶ持つ
Duo11と比べると雲泥の差です。Duo11はIvy Bridgeモデルなので当然ですが,カタログ7時間程度で実際は4時間くらいの電池持ち。いたわり充電で80%にしてると3時間ちょっとで電池が切れます。S11はまだ具体的に何時間もつか計測していませんが,明らかに減り方が穏やかで,安心感があります。7時間くらいは持ちそうです。
3.液晶は好みが分かれる
VAIO SE同様IPS+ハーフグレアですが,集光バックライトのためかかなり見え方は異なります。特に,バックライトの光が正面に集中しているせいで視野角は(一見)狭く見えます。ハーフグレアのザラザラ感は,当然あります。ハーフグレアは”綺麗なノングレア”ですから,ノングレアが欲しい人だけ買ってください。
4.キーボードは間違いなく11インチで最高
本当に静かにキータイプができます。もちろん,うるさくしようと思えばうるさくなりますが,静かにしようと思えばかなり無音に近いタイピングもできます。それでいてペチペチしないタイプ感で,本当にキーを打つのが楽しくなります。キーピッチは11インチでは標準的な17mmなので,ここは慣れが必要です。Duo11のキーボードでやってきた私にとってはもう天国。
5.ファンの音はとてもおとなしい
高負荷時はキーンと高速回転しますが,通常時はほぼ無音といっていいくらい静かです。CPUもCore i3モデルですらそこそこの余裕があり,わかりやすく負荷のかかる作業でもしないとファンが唸りだすことは無いでしょう。
6.タッチパッドも上々
指の滑りもよく,操作感もなかなかです。クリックボタンのないクリックパッド型ですが,この機種としては正しい選択だと思います。クリックしながらカーソル操作をするときは,多少やりにくいですが誤作動などはほとんどありません。クリックボタンがないおかげでタッチパッドの面積はそれなりに大きく,スワイプなどのジェスチャも使いやすいと思います。また,公式サイトからドライバをインストールすることで,Windows 10の標準ドライバで使うよりかなり快適になります。
個人的には,2本指でタッチパッドを押し込む(クリックする)ことで,片手で「右クリックしながらカーソル移動」ができるのがありがたいです。Sleipnirの旧ジェスチャが捗ります。
7.カバーを閉じてもディスプレイがつきっぱなし
バグか仕様か,はたまた私の環境が悪いのか,電源設定でカバーを閉じた時「何もしない」にしていると,本当に一切何もしてくれません。液晶画面が煌々と光っている様子が隙間から見えます。閉じるとスリープ設定などは有効なので,センサーが壊れているとかそういうことではないようです。電源ボタンをおした時の設定では「ディスプレイの電源を切る」があるのに……謎です。
しばらくは,バッテリー駆動中だけ閉じたらスリープ設定で運用してみようと思います。ダウンロード中や音楽を流している途中にカバーを閉じられないのは不便ですが,そういうことをするときはACアダプタを繋いでるだろうし。なにより,VAIOの設定に「ディスプレイを開いた時:スリープ状態から復帰」があるので,「何もしない」と近い感覚で使えるようになります。
8.プリインストールアプリはほぼゼロ
嬉しい人は嬉しいかもしれません。残念な人は残念です。VAIO社製なので,ソニー製アプリは搭載されず,更にVAIOオリジナルアプリもありません。「VAIOの設定」は残っていますが,あとはVAIO CareもVAIO Updateもありません。高音質・高画質機能もありません。VAIOアプリは本体が重くなる原因にもなりますが,私のようにスタートアップやタスクスケジューラをきっちり設定して使っている人にとってはどのメーカーのオリジナルアプリより便利なアプリ群でした。
この分だと,S15なんかは台湾メーカーやアメリカメーカーとくらべてあえてVAIOを選ぶ意味がないんじゃないかな。ハード面でもソフト面でもありきたりなら,VAIOの意味がいない。せめてSEの時みたいに,15インチでもデザインにはこだわって欲しかった。
9.ストレージの空き領域はかなり多い
私はSSDが128GBのモデルを買っています。Duo11の経験からちょっと不安もありましたが,Officeプリインストールモデルで初期設定後98GBの空き容量がありました。しかも,回復領域に使われているパーティションは1GBのみ。店頭の256GBモデルでは2GBだったので,SSDサイズに合わせて更に小さくなっているようです。(どういう仕組なんだ……)
Duo11ではリカバリー領域を残した状態で起動時60GBちょっとの空き容量だった記憶があるので,35GBほど空き容量が増えている計算です。プリインストールアプリが減ったことも大きいでしょうが,これなら携帯機として十分なストレージです。
以上,ちょこっと作業してみた感じでした。
気軽に持ち運べて,長時間バッテリーが持つ。私の用途にはとてもマッチしていて満足度は高いです。ホコリを気にせず使えるファンレスモデルがあると,家の中でゴロゴロしながら資料を作ったりもできますが,それはそれでスペック的に不満が出そうだし,また別途Winタブを買うほうがいいですね。キーボードの固定できるタイプのタブレットも結構出てきてるし,3万くらいで買ってしまえばいい。
唯一不満なのは,閉じたとき画面がつきっぱなしなこと。今回は変なサービスを止めたり,ソフトを片っ端から消したり,初期搭載と違うOSにアップデートしたりもしてないし,個人の環境が問題ってことは無いと思うんだけどなあ。
最後に,Core i3の最低構成はやっぱりお買い得です。メモリはやっぱり余力がほしいところですが,実用面ではメモリが原因で速度低下ということはまずありません。高級感があって高性能なのがいいなら,Zクラムシェルモデル。カジュアルで高性能を求めないならS11,そんな選び方が良さそうです。S13は……バッテリーが……。
2016年4月11日月曜日
VAIO S11 について語らせてほしい
さて、深夜なんだか寝付けないときは、ブログを書くに限ります。
明日発送予定のVAIO S11について。
3/31に各種クーポンやら割引やらが失効する直前の滑り込みで注文したVAIO S11。
Core i3の速配モデルにしたのに、納期は2週間程かかりました。
発送可能日が11日になっており、今現在10日から日付が変わってその11日になりましたが発送延期のお知らせはなし。ソニーストアのことなので安心はできませんがきっと今日発送されるはずです。
本題
VAIO S11の何に惚れたのか?
(購入を検討している人に役立つようにまとめました)
1.質感・見た目
モバイルパソコンを購入するうえで最も重要になってくるのが筐体。重さやサイズ、端子類などはデータで確認できますが、実際見てみないとわからないこともあります。
その一つが質感。
本機は樹脂製です。この情報だけで安っぽいPCを想像しているとしたら、きっと間違い。実機を見た感じ、いかにも樹脂という感じはありません。丁寧な塗装は高級感すら感じます。
また、樹脂製のボディのメリットはアンテナ感度を高めるだけではありません。持ったときの安心感にも大きく貢献しています。Pro11などは薄くしなやかでプレミアム感もありますが、筐体が「曲がる」のです。最も顕著なのがディスプレイを開くとき。VAIO SEもそうですが、天板がねじれます。だから開閉に力がいるようにも錯覚するし、不安感もあるし、金属製でもなんとなく安っぽく感じます。
ただ、底面やベゼルはいかにもな樹脂です。ここは、好みによりますがダメな人はダメだと思います。
私はカジュアルなデザインというのがかなり好きで、S11の底面の無骨でゴツゴツした感じもかなり好印象を受けました。いかにも「頼りになる」という感じの、シボ加工の黒樹脂は、コンピュータ底面のあるべき姿で、そこに美しさを感じます。
ともかく、S11はよくも悪くも「昔のパソコン」です。マックブック風の引き算するデザインが流行る前の、パソコンらしいパソコンのデザイン、それを現代風に仕上げてきたのがS11だと思いました。
また、全体のデザインコンセプトはS13やPro11よりZに近く、S13が「尖った曲面」だとしたら、S11は「丸い平面」と言った感じ。この辺も、好みが分かれそうです。
2.使い心地・堅牢性
目に見えない筐体スペックをもう一つ。
デザインはいいけど使い勝手がいまいちとか、すぐ壊れるということがしばしばあります。堅牢性についてはVAIO社になってからそれなりにプッシュされていますが、使い勝手はなかなかわかりません。
私も店頭で触った程度で細かいところはまだまだこれからですが、わかったところだけまとめておきます。
S13と比べていいと思ったところは、なんといっても丸くて平らな形状。そう、まさにまな板です。S13は旧Zから続く伝統のくさび形で、エッジも鋭く、私の手には馴染みませんでした。また、角が尖っているということはそれだけ取り回しに気を使うことを意味します。S11は、全体としてはくさび形のように厚さに偏りがあるものの、底面は最薄部でも厚みがあり、エッジも丸いためさほどくさび感がありません。
また、上でも挙げたように画面の開閉で天板がねじれることがないのも気に入ったところ。いくら堅牢で金属ボディでも、ねじれてしまったら台無し。ペラペラで安っぽく感じてしまいます。しかも、11インチの920gでありながら片手で開閉できるのも素晴らしい。S13はボトムをもう片方の手で押さえていないと本体が浮いてしまいますが、S11はそれがありません。また、閉じる時の音もS13より上質です。そういうところに、私は高級感を感じます。
樹脂の良さをしっかり発揮しながら、3万円台のPCとはひと目で違いの分かる塗装や仕上げ。金属じゃないからというだけでは判断できない良さがあります。アップルデザイン大好きな人には受け入れられないでしょうが、ソニーデザインが好きな人はきっと気に入るはずです。(カラバリに勝色があったら多分もっと話題になってたし売れてたと思う……)
3.端子・スロット類
散々話題の端子。特にVGAとHDMIは賛否が非常に別れます。Pro13|mk2などは両方載せているから受け入れられたわけで、結局ディスプレイ端子は「基本使わないけど、急遽使いたいときがある」需要がほとんど。しいて言うなら、11インチクラスだと「家では大画面に外部出力」って使い方があるくらい。となれば、VGAがついてもHDMIがなくなったら意味が無いわけです。しかも、家で大画面につなぐならHDMIがある方がいい。
ただ、外部モニタのデジタル出力は規格が絞りきれていないのが現状。大きく分けただけでもHDMIとDisplayPortの2つがあり、更にそれぞれのMiniポートがあります。加えて、最近はUSB Type-C(信号はDisplayPort)も登場。現在普及しているのはHDMIですが、元々AV機器用の規格なので、これがそのままPCでも定着するかというと微妙なところ。正直、将来的にパソコンのモニタ出力はUSB Type-Cが標準でHDMIは完全にAV機器向けの規格になるんじゃないかと思ったりします。その気になれば、現代のノートPCに付いている端子はステレオミニジャック以外(充電用も含めて)Type-Cに置き換えられてしまうわけで。
そして何より、VGA端子があると……
SONY印の液晶モニタに接続できる!
ソニーファンとしてはありがたい限り! 後期のモデルはHDMI-DVI変換で繋いだりもできますが、結局音声はステレオミニジャックを経由しないといけないし。そもそもVAIO付属モニタとかDVI-D入力のないものもあるし。さすがにSONY製モニタは今時解像度的に厳しいけどね。でも余ったモニタがセカンドディスプレイとして再利用できるのは意外といいものよ。
(でも、真面目な話、公務員だと実際VGA端子に出くわす機会はかなり多いんですよ)
映像出力の話ばかり長くなってしまいましたが、それ以外の端子は完璧と言ってもいいくらい。なにより、SDカードスロットがUHS-II対応なのは大きい。初期のSSDくらいのスピードは出ますからね。
USB3.0端子は11インチとしては標準的な2ポートですが、左右両側に1つずつというのがなんとも嬉しい。一昔前と違ってマウスがUSBポートを塞ぐこともなくなってきていますから、外に持ち出しててポートが足りなくなることはほぼないはず。
そして話題のSIMスロットですが、これは別にいらないかな。実際注文したのはLTEなしモデル。これに関してはソニーショップの店長さんとも意見が合って、「スマホのテザリングでいいよなぁ」と。今は格安SIMでも簡単にテザリングできるようになったし。スマホのバッテリーも持つようになったし。スマホ出してテザリングのトグルボタンをタップするくらい、3秒もかかりません。スマホよりパソコンの方を頻繁に開く人なら便利かもしれないけど、私の場合はコストを掛けて、バッテリー駆動時間を削って、そこまでしてテザリングの手間を惜しむような使い方はしないでしょう。
4.どのモデルを選ぶべきか
S11はお馴染みのVAIOオーナーメードでセミオーダーできます。色やパーツの組み合わせなどで制限がきつく、ソニー時代ほどの自由度はなくなっていまいましたが、金額で言うと10万以上開きのある構成を選べます。
ポイントは、メモリをいくつ搭載するか。
S11のメモリは4GBか8GBのどちらかになります。標準構成は「Core i5 + メモリ4GB + SSD 128GB(SATA)」となっています。最近のPCだと、メモリ4GBは「動作が詰まることは少ないけど、特定の状況ではメモリ不足になる」くらいの性能。「特定の状況」がどれくらい発生する使い方をするかによりますが、私のようなOfficeメインのサブノートとして使う場合、CPUはCore i3でいいけどメモリは念のため8GB欲しかったりします。ところが、オーナーメードではプロセッサでCore i3を選ぶと、他のハードウェアもすべて最小構成になってしまいます。標準構成では非常に中途半端なので、Core i5を積むならメモリは8GBにしてください。ブラウザとかでも結構メモリ使うし。CPUも、S11は放熱性能が高いらしいので、上のグレードを積む価値は高いと思います。そのへんは用途と相談で。
SSDについては価格差が大きいので、個人的には128GBでいいかなあと。CPUやメモリと違って買ってから交換できる部品ですし。あとからSATA接続の512GBに交換するのが一番コストパフォーマンスは高いと思う。私は128GBのままで使うけど。
というわけで、私はハードウェア的にはLTEもない最小構成。ソフトでOfficeをつけたぶん最低価格よりは高くなっていますが、1万円のキャッシュバック分を引いて税込み13,5000円ほどで購入しました。Officeをパッケージ版にすれば、11,0000円ちょっとになるので、本当に安いです。スペックだけ見ればもっと安くて高性能なパソコンはありますが、デザイン、バッテリー持ち、スペック、拡張性全てがバランスよくミックスされてこの値段は安いと思います。
5.不満点
現時点での不満点は、HDMI端子とCore i3モデルの選択肢、納期くらいです。
HDMIと納期は仕方ないとしても、カスタマイズでCore i3モデルの選択肢を増やして欲しかった。ビジネス向けに売るならエントリークラスを軽く見たらダメでしょ。特にモバイル用の11インチなんだから。
6.まとめ
S11はよくも悪くも日本の電機メーカ(由来のPCメーカー)製パソコンで、スペック以外のところにどれだけ価値を見いだせるかが買うか買わないかの分かれ目。ただ、モバイル機種である以上「同じスペックなら安い方」といかないのはわかるはず。あとは「薄ければ薄いほうがいい」とか「電池持ち命」とか「安くてナンボ」とか「これ以外はどうでもいい!」ていうのがあるかないか。バランスよく使いやすい11インチモバイルを探しているなら最高の機種だと思う。
LTEとかVGAとかHDMIとかLANポートとか樹脂筐体とかの話が目立つけど、このパソコンの本当の価値は、この現代で「ふつうのモバイルノート」が手に入ることだと思う。
2016年4月6日水曜日
5モニター環境をつくってみた
4月から再び在宅での仕事が多い雇用形態になったため、VAIO S11の注文と合わせて構築しました。
●現役引退したVAIO Duo 11
HDMIを19インチレグザに、VGAをPCモニタに接続。基本はPCモニタで使いつつ、テレビにも映せるという構成です。(本体液晶はうまく映ららないので普段は消灯)スピーカーは本体のものが非常に高品質なので、そのまま本体のものを使用。
レグザは720pでHDMI信号を出力すればDotByDot表示ができるようですが、どうやらDuo11では解像度を変更しても信号自体は1080pになるらしい。よって、テレビはちょっとぼやける。作業領域は広いけど。
●VAIO SE
メインノート。SandyBridge世代のCorei 5。メモリ12GB。大して負荷の高い作業もしないので、まだまだ余裕でメインです。画質は素晴らしいものの音質が残念なので、USBスピーカーにつないでいるがそれ以外は普通にノートPCとして利用。SSDに載せ替えたいと思い続けてまだHDD。
●Lenovo G570
CPUがSandyBridge世代のCeleronと、最近のTDP 4W Celeron程ではないものの非力。本体液晶は取り外してあるので、VAIO HX付属モニタに出力しての利用です。モニタ付属のスピーカーが高品質で、画面も光沢液晶のため、YouTubeなど動画を流すのに利用。
●dynabook NXE
Vistaモデルでサポート終了間近。CPU温度もかなり高熱になり(放熱がうまくできていない?)、ファンもうるさいのであまり使っておりませぬ。こちらも液晶が壊れているので外部モニタをつないでいます。そのモニタの解像度も骨董品レベルの1024×768。
こんな感じで、複数のPCをMouse Without Bordersでマウスとキーボードを共有しながら利用中。面白いけど実用面では……
一応、Duo 11でブラウザを映しながらSEで作業、G570で動画再生くらいの使い分けはできそう。
dynabookはブラウザで野球の速報ページを開きっぱなしとかそんな使い方かな。
VAIO SEをデュアルモニタで使うよりは、負荷の分散ができたりSE自体にはモニタケーブルを繋がなくて良かったりと取り回しは楽です。
Lenovo G570、Windows 10のNovember Updateを今更当てているけど、6時間経っても終わらない……
2016年4月1日金曜日
VAIO Duo 11の液晶破損とVAIO S11注文
VAIO Duo 11、液晶内部に気泡が入る故障で現役引退となりました。
時期的に3年保証が切れはじめる頃で、まさにソニータイマーと言う感じ。
しかも、私はアウトレット品を格安で手に入れたため、実働1年半で現役引退となってしまいました。
店頭モデルが税込8万でしたので、もったいなくはありますが妥協できる値段です。
Duo 11の今後
気泡の他にかなり大きな輝度ムラもあるので、売ってもそんなに返ってこないだろうしなんとか使ってやろうと思います。
幸いにも端子類は十分なので、外部モニタを繋げばそこそこ使えそう。本体液晶も一応表示内容は確認できるので、サブモニタやタッチパッドとしては使えそう。解像度が一般的なFull HDなのも好都合。
SSDの容量もネットワークドライブや外付けHDDを使えば問題にはならないか。
VAIO S11注文
しかし、モバイルノートがなくなると困るということで新たにS11を注文しました。
S13とも悩み、ソニーショップで触ってみたのですが……やっぱりS11がよかった。
●質感が、S11の方が好み
見た目はS13もカッコいいのですが、角が尖っている感じや手触りなどが馴染みません。S11は樹脂製ですが、手によく馴染みます。
高級感はありませんが、ダサいわけでもなく、最近のUltrabookとは別のデザインセンスという感じです。カジュアルで良いですよ。
(個人的にカーボンや金属素材の良さがさっぱりわからないタイプなので、好みによるところはかなり大きいと思います)
●小さい
Duo 11を使っていて不満だったのが、サイズ、重量、電池持ち。
Duo 11はサイズが13インチクラスに近いくらいで、重量も1300グラムほどあり、おまけに画面むき出しなのでケースも必要。鞄の中にいれて移動するのは少し厳しい感じです。
S11ならすべてにおいて改善されています。
画面の小ささも不満と言えば不満でしたが、実際にS13と比べてみて結局S11を選びました。
単純にモバイルすることを考えたとき、S11の方が優れていたからです。
●USB-typeC搭載
VGAつけてHDMIなしなところが批判されることもある本機ですが、USB-Cでデジタル映像出力は補えます。変換ケープルを持ち歩くとしても、でかくて重いVGAアダプタよりUSB-CからDPやHDMIに変換する方が軽くて小さい。
S11の構成
ソニーショップで注文したので、オーナーメードでカスタマイズしています。といっても最小構成+Officeで、コストパフォーマンスを重視しています。
Duo 11は店頭構成で、CPU以外は最低構成と同様(機種独自の機能を除く)でした。メモリとSSDはもう少しほしいと思うこともありましたが、実際使ってみると困ることもなく、モバイル用として使うなら十分です。加えて、Windows10になったからかSSDの空き容量もかなりたっぷりみたいです。
LTEは悩みましたが、結局搭載せず。
バッテリーライフを優先しました。スマホのbtテザリングでダメな理由が見つからない……
そんなこんなで1時間半ほど悩んだ末に購入。1万円キャッシュバックもあるので、135000円ほどの買い物でした。
届いたらまたレポートします
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