2016年4月11日月曜日

VAIO S11 について語らせてほしい

最近朝早く起きる必要がなくなったので、生活習慣が乱れつつあります。このままでは昼夜逆転待ったなし……


さて、深夜なんだか寝付けないときは、ブログを書くに限ります。
明日発送予定のVAIO S11について。


3/31に各種クーポンやら割引やらが失効する直前の滑り込みで注文したVAIO S11。

Core i3の速配モデルにしたのに、納期は2週間程かかりました。
発送可能日が11日になっており、今現在10日から日付が変わってその11日になりましたが発送延期のお知らせはなし。ソニーストアのことなので安心はできませんがきっと今日発送されるはずです。



本題
VAIO S11の何に惚れたのか?
(購入を検討している人に役立つようにまとめました)


1.質感・見た目
 モバイルパソコンを購入するうえで最も重要になってくるのが筐体。重さやサイズ、端子類などはデータで確認できますが、実際見てみないとわからないこともあります。

 その一つが質感。

 本機は樹脂製です。この情報だけで安っぽいPCを想像しているとしたら、きっと間違い。実機を見た感じ、いかにも樹脂という感じはありません。丁寧な塗装は高級感すら感じます。

 また、樹脂製のボディのメリットはアンテナ感度を高めるだけではありません。持ったときの安心感にも大きく貢献しています。Pro11などは薄くしなやかでプレミアム感もありますが、筐体が「曲がる」のです。最も顕著なのがディスプレイを開くとき。VAIO SEもそうですが、天板がねじれます。だから開閉に力がいるようにも錯覚するし、不安感もあるし、金属製でもなんとなく安っぽく感じます。

 ただ、底面やベゼルはいかにもな樹脂です。ここは、好みによりますがダメな人はダメだと思います。

 私はカジュアルなデザインというのがかなり好きで、S11の底面の無骨でゴツゴツした感じもかなり好印象を受けました。いかにも「頼りになる」という感じの、シボ加工の黒樹脂は、コンピュータ底面のあるべき姿で、そこに美しさを感じます。

 ともかく、S11はよくも悪くも「昔のパソコン」です。マックブック風の引き算するデザインが流行る前の、パソコンらしいパソコンのデザイン、それを現代風に仕上げてきたのがS11だと思いました。

 また、全体のデザインコンセプトはS13やPro11よりZに近く、S13が「尖った曲面」だとしたら、S11は「丸い平面」と言った感じ。この辺も、好みが分かれそうです。


2.使い心地・堅牢性
 目に見えない筐体スペックをもう一つ。

 デザインはいいけど使い勝手がいまいちとか、すぐ壊れるということがしばしばあります。堅牢性についてはVAIO社になってからそれなりにプッシュされていますが、使い勝手はなかなかわかりません。

 私も店頭で触った程度で細かいところはまだまだこれからですが、わかったところだけまとめておきます。
 
 S13と比べていいと思ったところは、なんといっても丸くて平らな形状。そう、まさにまな板です。S13は旧Zから続く伝統のくさび形で、エッジも鋭く、私の手には馴染みませんでした。また、角が尖っているということはそれだけ取り回しに気を使うことを意味します。S11は、全体としてはくさび形のように厚さに偏りがあるものの、底面は最薄部でも厚みがあり、エッジも丸いためさほどくさび感がありません。

 また、上でも挙げたように画面の開閉で天板がねじれることがないのも気に入ったところ。いくら堅牢で金属ボディでも、ねじれてしまったら台無し。ペラペラで安っぽく感じてしまいます。しかも、11インチの920gでありながら片手で開閉できるのも素晴らしい。S13はボトムをもう片方の手で押さえていないと本体が浮いてしまいますが、S11はそれがありません。また、閉じる時の音もS13より上質です。そういうところに、私は高級感を感じます。

 樹脂の良さをしっかり発揮しながら、3万円台のPCとはひと目で違いの分かる塗装や仕上げ。金属じゃないからというだけでは判断できない良さがあります。アップルデザイン大好きな人には受け入れられないでしょうが、ソニーデザインが好きな人はきっと気に入るはずです。(カラバリに勝色があったら多分もっと話題になってたし売れてたと思う……)


3.端子・スロット類
 散々話題の端子。特にVGAとHDMIは賛否が非常に別れます。Pro13|mk2などは両方載せているから受け入れられたわけで、結局ディスプレイ端子は「基本使わないけど、急遽使いたいときがある」需要がほとんど。しいて言うなら、11インチクラスだと「家では大画面に外部出力」って使い方があるくらい。となれば、VGAがついてもHDMIがなくなったら意味が無いわけです。しかも、家で大画面につなぐならHDMIがある方がいい。
 ただ、外部モニタのデジタル出力は規格が絞りきれていないのが現状。大きく分けただけでもHDMIとDisplayPortの2つがあり、更にそれぞれのMiniポートがあります。加えて、最近はUSB Type-C(信号はDisplayPort)も登場。現在普及しているのはHDMIですが、元々AV機器用の規格なので、これがそのままPCでも定着するかというと微妙なところ。正直、将来的にパソコンのモニタ出力はUSB Type-Cが標準でHDMIは完全にAV機器向けの規格になるんじゃないかと思ったりします。その気になれば、現代のノートPCに付いている端子はステレオミニジャック以外(充電用も含めて)Type-Cに置き換えられてしまうわけで。

 そして何より、VGA端子があると……
  SONY印の液晶モニタに接続できる!

 ソニーファンとしてはありがたい限り! 後期のモデルはHDMI-DVI変換で繋いだりもできますが、結局音声はステレオミニジャックを経由しないといけないし。そもそもVAIO付属モニタとかDVI-D入力のないものもあるし。さすがにSONY製モニタは今時解像度的に厳しいけどね。でも余ったモニタがセカンドディスプレイとして再利用できるのは意外といいものよ。
(でも、真面目な話、公務員だと実際VGA端子に出くわす機会はかなり多いんですよ)


 映像出力の話ばかり長くなってしまいましたが、それ以外の端子は完璧と言ってもいいくらい。なにより、SDカードスロットがUHS-II対応なのは大きい。初期のSSDくらいのスピードは出ますからね。

 USB3.0端子は11インチとしては標準的な2ポートですが、左右両側に1つずつというのがなんとも嬉しい。一昔前と違ってマウスがUSBポートを塞ぐこともなくなってきていますから、外に持ち出しててポートが足りなくなることはほぼないはず。

 そして話題のSIMスロットですが、これは別にいらないかな。実際注文したのはLTEなしモデル。これに関してはソニーショップの店長さんとも意見が合って、「スマホのテザリングでいいよなぁ」と。今は格安SIMでも簡単にテザリングできるようになったし。スマホのバッテリーも持つようになったし。スマホ出してテザリングのトグルボタンをタップするくらい、3秒もかかりません。スマホよりパソコンの方を頻繁に開く人なら便利かもしれないけど、私の場合はコストを掛けて、バッテリー駆動時間を削って、そこまでしてテザリングの手間を惜しむような使い方はしないでしょう。


4.どのモデルを選ぶべきか
 S11はお馴染みのVAIOオーナーメードでセミオーダーできます。色やパーツの組み合わせなどで制限がきつく、ソニー時代ほどの自由度はなくなっていまいましたが、金額で言うと10万以上開きのある構成を選べます。

 ポイントは、メモリをいくつ搭載するか。

 S11のメモリは4GBか8GBのどちらかになります。標準構成は「Core i5 + メモリ4GB + SSD 128GB(SATA)」となっています。最近のPCだと、メモリ4GBは「動作が詰まることは少ないけど、特定の状況ではメモリ不足になる」くらいの性能。「特定の状況」がどれくらい発生する使い方をするかによりますが、私のようなOfficeメインのサブノートとして使う場合、CPUはCore i3でいいけどメモリは念のため8GB欲しかったりします。ところが、オーナーメードではプロセッサでCore i3を選ぶと、他のハードウェアもすべて最小構成になってしまいます。標準構成では非常に中途半端なので、Core i5を積むならメモリは8GBにしてください。ブラウザとかでも結構メモリ使うし。CPUも、S11は放熱性能が高いらしいので、上のグレードを積む価値は高いと思います。そのへんは用途と相談で。

 SSDについては価格差が大きいので、個人的には128GBでいいかなあと。CPUやメモリと違って買ってから交換できる部品ですし。あとからSATA接続の512GBに交換するのが一番コストパフォーマンスは高いと思う。私は128GBのままで使うけど。

 というわけで、私はハードウェア的にはLTEもない最小構成。ソフトでOfficeをつけたぶん最低価格よりは高くなっていますが、1万円のキャッシュバック分を引いて税込み13,5000円ほどで購入しました。Officeをパッケージ版にすれば、11,0000円ちょっとになるので、本当に安いです。スペックだけ見ればもっと安くて高性能なパソコンはありますが、デザイン、バッテリー持ち、スペック、拡張性全てがバランスよくミックスされてこの値段は安いと思います。


5.不満点
 現時点での不満点は、HDMI端子とCore i3モデルの選択肢、納期くらいです。
 HDMIと納期は仕方ないとしても、カスタマイズでCore i3モデルの選択肢を増やして欲しかった。ビジネス向けに売るならエントリークラスを軽く見たらダメでしょ。特にモバイル用の11インチなんだから。


6.まとめ
 S11はよくも悪くも日本の電機メーカ(由来のPCメーカー)製パソコンで、スペック以外のところにどれだけ価値を見いだせるかが買うか買わないかの分かれ目。ただ、モバイル機種である以上「同じスペックなら安い方」といかないのはわかるはず。あとは「薄ければ薄いほうがいい」とか「電池持ち命」とか「安くてナンボ」とか「これ以外はどうでもいい!」ていうのがあるかないか。バランスよく使いやすい11インチモバイルを探しているなら最高の機種だと思う。
 LTEとかVGAとかHDMIとかLANポートとか樹脂筐体とかの話が目立つけど、このパソコンの本当の価値は、この現代で「ふつうのモバイルノート」が手に入ることだと思う。

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