2016年4月16日土曜日

MDR-Q68LW購入

懐かしの耳掛け式ヘッドホン,ソニーMDR-Q68LWを買ってきました。



 耳かけタイプ,私の周りではむかーしむかしの中高生のころ流行ってました。MD全盛期~MP3プレイヤー黎明期くらいで,0.5mくらいの短めのケーブルに延長コード付属っていう製品が多かったように思います。このコード巻き取り式も,コードの長さを変えられるのでリモコン付きのMDプレーヤーなどでも使いやすかった。

 耳掛け式は遮音性が皆無のため,屋外で使うときなどに役立ちます。例えば,カナル型が流行っている最近では,外を歩いていて車や自転車の音に気づかず危ないということがあったりします。耳掛け式ならそんな心配とは無縁です。ただ,当然ながらじっくり音楽を楽しむのには向きません。間違っても電車の中や図書館などで使ってはダメです。遮音性が無いということは,音漏れもかなり大きいからです。


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これからしばらく自分語りの自己満足が続きます。一応これまで使ってきた耳掛け式と比較する目的もあるのですが,興味ない方は下のMDR-Q68LWの画像のところまで飛ばしてください。
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 昔は,パナソニックの耳掛け式最安イヤホンRP-HZ47,オーディオテクニカの薄型両側巻取りタイプATH-EQ700などを使っていました。

RP-HZ47

 パナソニックの700円程度のモデルはそれはそれはひどい音で,値段なりといえばそれまでかも知れませんが,これほど音質を捨ててまでして700円の安さを取るメリットは無いというくらいの音でした。100均に並んでたら割といい音っていうくらいの品質だったかな。もう忘れたけど。

 ただ,当時中学生だった私としては,パナソニックブランドの耳掛け式が700円と言うのは非常に魅力的だったのです。

 なお,このモデルはコードの巻取りはできません。その代わりコードは耳掛け式の中では太く丈夫。ただ,作りは値段相応で塗装が禿げたりケースが壊れたりイヤーパッドが劣化したりで寿命は長くなかった。


ATH-EQ700

 このモデルは,最薄だったことと,両側巻取りができること,当時白色好きだった自分の好みにあったため購入しました。
 価格は3000円クラスだったかなあ。高校に上がった時,ちょっとイイものを買う余裕ができ,また高校にこういうものの持ち込みがOKだったので買ったのを覚えています。

 ボディは白いのにコードが黒いのがいいですね。白いコードは材質上汚れが目立ちます。iPodが出てから,白コードが流行ったりもしましたが,あれあいいのは買ってしばらくのうちだけです。

 本体の薄さについては文句なしだったのですが,なにせ耳が痛かったのを覚えています。クリップは固く,形状的にも耳にフィットしにくいものでした。加えて本体を薄くするためかスポンジも薄めで,フィット感は非常に悪かった。

 デザインはとてもシンプルで,好みは分かれるものの良いデザインでした。両側巻取りタイプは本体がマット加工されているのですが,片側巻取りタイプは光沢加工されており,カラーバリエーションも面白い色合いが多かったような記憶があります。両側巻取りはなぜか地味なバリエーションだった。

 ちなみに,このモデルは写真の通りプラグを本体に収納できるもの特徴で, 持ち運びを考えていた自分には好都合。ただし,プラグを収納してからでないと巻取りができない仕様なのは今となっては煩わしいかな。

 音質はどうだったか覚えてないけど,そこまで悪いとは思わなかったような。コードが断線し,片耳聞こえなくなって捨てました。



さて,やっと本題です。

 こうして並べてみるとやっぱりかっこいいなあ。自分の好みが変わってきたのもあるけど,やっぱりソニーのデザインはワンランク上の価格帯くらいの見栄えがあります。(もちろん,安っぽいシリーズもあるけど)

 価格帯的には上のオーテクのと同じ3000円帯。実売2000円前半。今回は2013円で購入。ブラックやレッドなどは定価に近い3000円で売ってたのに,シルバー,ホワイト,ブラウンはなぜかこの価格だった。パッケージも色あせていて汚かったので,在庫に長く残っていたのだろう。シルバーもブラックとの組み合わせでサイバー感があってかっこいいけど,レッドやブラックはまたひと味違ったかっこよさがありました。


 さて,パナソニックは完全に安さ最優先という感じなので置いておくとして,オーテクのモデルと比べてみます。

 ソニー製の優れているところは,なんといってもフィット感。まだ少ししか使っていませんが,耳は痛くなりにくいです。耳掛け式としてはかなりレベルが高いです。イヤーパッドが低反撥タイプなのに加え,クリップに一部ラバーが使われており,クリップの開き方も横に開くのではなく斜めに持ち上がるようになっており,こだわりを感じます。

 オーテクの方が優れているのは,携帯性。プラグが収納できることや,圧倒的な薄さ,凹凸の少ないボディはポケットに入れても収まりがよく,色んな所に持って行きたくなります。


 音質についてはオーテクのものを覚えていないので手持ちの別タイプのヘッドホン・イヤホンと比較してみます。
 MDR-Q68LWを使ってみた第一印象は,「音がざらついていて安っぽい」です。エージングしていくとこの辺のざらつき感はなくなっていくと思うのですが,解像感の低さは残るでしょう。

 耳掛けタイプなので低音は弱いですが,流石にバランスド・アーマチュア型でカナル型のMDR-XBA10ほど高音よりの音という感じはしません。ただ,XBA10はただ低音が出ないのではなく,全体として透き通ったすっきりとした音が鳴るので決してスカスカした感じはありませんでした。こちらは高音が綺麗に鳴るというほどではないので,XBA10より低音不足が気になってしまいます。

 オーバーヘッドタイプのMDR-XB400と比べると,もう全体的に一回り下という感じ。音の量が圧倒的に違います。まさにSD画質の映像とFullHDの映像を比べているような感覚。音のバランスは近いように感じたので,耳掛け式としては低音寄りなのかもしれません。低音は出てないけど。

 ちなみにソニーのライターサイズラジオSRF-M98付属のインイヤータイプと比べると,ほぼ同等の音質で耳から遠い分若干Q68の方が音が悪いかなという感じ。SRF-M98自体8,000円以上する”スピーカーの付かない小型ラジオ”としては高級な部類なので,付属イヤホンの実力もそこそこ高いのだとは思いますが。


 耳掛け式自体遮音性の無いモデルで,じっくり音楽を聴くようなものでもないため音質はこんなものかなという感じでした。ソニーとしては比較的珍しいU型+ストレートプラグなのも他のヘッドホン類との使い分けに便利そう。音質的には多分ウォークマンの標準より劣ると思うので,耳掛けというスタイルに需要を感じないなら買うと後悔するかもしれません。5000円前後のものしか買わない私でも聴き比べるまでもなくシャカシャカして安っぽい音だなと思ったくらいですので。

 ただ,耳掛け式の中ではこのモデルは非常に「買い」だと思います。音質のよいモデルは他にもあるようですが,巻取り式などの使い勝手,つけ心地,デザインなどを総合的に見ると満足度は高いです。耳掛け式はアウトドアで使ってこそなので,やはり見た目は大事ですからね。


 以上簡単なレビューでした。屋外向けと言いつつ,カナル型全盛期の今となっては街歩きで使うには恥ずかしいので,室内で周りの音が聞こえないと困るときや街歩き以外のアウトドア時に使おうと思います。街歩きはMDR-XBA10が今後も活躍します。小さいのはいいことだ。

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