2015年5月28日木曜日

dynabook NXE 分解③根本的にだめ

メモ書きと自己満足(含利潤追求): dynabook NXE 分解②東芝のノートPCは多分今後一切買わない
http://44ani84.blogspot.jp/2015/05/dynabook-nxe-pc.html
つづき。

※あらすじ
東芝dynabook NXEの排熱性能が異常に低いので分解してみたところ……
熱伝導シートとグリスの重複使用+グリスが適正量よりかなり少なく,塗りムラどころでないなんともひどい状態!

しかもヒートパイプとCPUの接地面には特に加工もされておらず,ヒートパイプが途中で切ってあって,そこに直接CPUを当てる仕様。当然CPU全体を覆えるわけもなく……(前記事の画像でご確認ください)

そこで,なんとか冷却性能を取り戻すべく試行錯誤することに。

昨日,CPUグリスを剥がしただけの状態でCPU使用率70%程度で90℃まで上がる状態でした。
その後Windows UpdateをかけるとCPU使用率100%で温度が100℃付近に張り付き,強制クロックダウンが頻発。

途中でアップデートを中止して,その日は終了。



   ◆



で,今日CPUグリスが届いたので,熱伝導シートを剥がしてグリスを塗ってみました。

起動直後の処理はVistaのためかかなり重く,CPU使用率は常に50%以上。この状態ではやはり温度も90%台で,100℃超えで制限がかかることもありました。

その後,スリープで少し冷ましたあと復帰してみると,アイドリング時で40℃台,軽く操作をして負荷をかけると50℃台。昨日が夜の涼しい時で,今日は日中のかなり暑くなる時間帯なので,効果はあるような気がします。

この状態でWindows Updateの残りをかけると,やはりCPU使用率100%では100℃超えで制限がかかります。



   ◆



今回はヨレヨレになっていた熱伝導シートを剥がし,いろいろ無理がある(前回記事参照)ヒートパイプとCPUを,厚めに塗ったグリスで直接つないでいます。

新しい熱伝導シートを貼ってから,元のようにグリスとの重複スタイルにしてみてもいいのですが,高負荷時の排熱がぬるい風から熱風に変わっているので,これ以上色々いじってもしかない気がします。

また,そもそもヒートパイプとCPUの接している面積が圧倒的に少ないので,これが限界みたいです。

なにより,起動後やWindows UpdateなどですぐCPU使用率100%になってしまうあたり,H/W的にもVista的にも問題ありです。

やはり,おとなしくLinuxで使ったほうが良いかもしれません。




まとめ
昨日の熱伝導シート単独からCPUグリス単独に変えることで更に排熱性能は増したよ!
でも,すぐCPU使用率100%になるし温度も平気で100℃付近まで上がるからもう限界だよ!

使い方を考えれば使えるけど,Celeron B800搭載Lenovo G570の方が性能いいしファンも静かで排熱性能はトップクラスだしで(少なくとも液晶の壊れたままの状態では)使い道がないよ。


元々の構造上劇的な冷却性能の向上は見込めないので,CPU周りのメンテナンスはひとまずこれでおしまいにしたいと思います。

使い道はあまりないので常用できそうにないですが,Vistaを触ってみたいとき(どんな時だ……)なんかは良いかもしれません。あとはLinuxを入れて使う用くらいならできるかも。

2015年5月27日水曜日

dynabook NXE 分解②東芝のノートPCは多分今後一切買わない

メモ書きと自己満足(含利潤追求): dynabook NXE/76HE 液晶外し&リカバリ
http://44ani84.blogspot.jp/2015/05/dynabook-nxe76he.html
続編。


ほぼ使い道のないPCにお金をかけるのもオカシイので,200円ちょっとのCPUグリスを注文していたのですが,不在再配達に間に合わず明日のお届けに。
同時に別ストアで注文していたエアダスターだけ届きました。またそのうちレポートします。

で,本題。

日本メーカーだからというだけで信用してはいけません!
なんだこれは……たまげたなあ

CPUをご覧ください。一時期PCにマルウェアをプリインストールして売っていた中国Lenovoですらもっとまともなグリスの塗り方をしてました。

多くのメーカーは多めにグリスを塗って,上からヒートパイプで押しつぶして広げています。そのため,適正量より塗布量が多くなり,場合によってはうまい人が塗り直すと冷却性能が増すそうです。

ところが,この東芝dynabook NXEは明らかにグリスが足りていません。CPUを見ると,グリスの塗れていない部分がかなりあります。これではまともに放熱できるわけがありません。

ひどいのはこれだけではなく……

なんだこれは……たまげたなあ

ヒートパイプの先をご覧ください。冗談かと思うほどの粗悪ぶり
多くの場合,ヒートパイプの先が平べったく板状になっていて,そこにグリスを塗ってあると思います。
ところが,これは普通のパイプ状のヒートバイブの周りを,これまた普通のアルミ(?)板で挟んだだけ。
しかもその上に直接熱伝導シートを貼って,更にその上にグリスという構造です。

当然ヒートパイプとアルミ板の境目は溝があるので,その部分は熱伝導シートも溝(シワ?)ができ,上から押し付けても完全にシートが密着しません。(1枚目の写真で溝の後が確認できます)そのためにグリスを合わせて塗布しているのでしょうが,結局こちらも塗りムラが大きいのでシートとCPUの間に隙間を作ることになっています。

今までよく動いたていたなぁとびっくりするくらいで,ヒートパイプの構造,熱伝導シート・グリスの使い方,どれをとっても欠陥という他ない酷い状態です。普通は,グリスの塗り方があの状態というだけで著しく冷却性能が低下します。


冒頭で書いたとおり,まだグリスが到着していませんので,明日届き次第塗り直しをしてみようと思います。

当然センター盛りはできそうにないので,全体的に厚めに塗って上から押しつぶすようにするしかないように思います。

しかし,ヒートパイプの押さえつけもファン側のネジ2つだけで行われているため,均等に力が加わるわけもありません。(これも,中国LenovoのGシリーズではCPUの周り4箇所にネジが付いている上,均等に締め付けができるよう締め付ける順番まで書かれています。)

取り付け時は手で少し強めに押さえつけてグリスを伸ばすことはできますが,使い続ける上でどのような影響が出るかはわかりません。

うまくいくかわかりませんが,いっそ熱伝導シートを貼らず直接ヒートパイプ(+アルミ板)とCPUをグリスでつないだほうがいいかもしれません。


まとめ
問題は以下の通り。
・ヒートパイプのCPU接地部が異常に小さく,ほとんどCPUをカバーできていない
・接地部の少なさをペラペラの熱伝導シートでカバーしているが,シートも凸凹している
・凸凹を埋めるためかグリスが塗られているが,異常に大きな塗りムラがあり逆効果
・熱伝導シートと厚塗りグリスの同時使用は熱伝導率が落ち,冷却能力が低下する

国内メーカーが設計したPCとは思えません。


   ◆


→書きながら,もしかしてとグリスを拭きとっただけの状態で組み立てて起動してみました。
CPU100%で最高温度85℃とまずまずの改善が見られました。その後も起動処理で50%程度の使用率が続いた状態で,60℃~65℃程度。
以前はCPU使用率50%程度でもすぐに90℃まで温度が上がっていましたから,かなりの改善が見られます。
CPU使用率70%以上の負荷がかかると温度も70℃を超えますが,なかなか80℃には到達せず,負荷が収まると比較的すみやかに65℃付近まで冷却されます。

→2回めの起動では悪化
電源設定をバランスから高パフォーマンスに変えて起動すると,CPU高負荷時(70%以上)で90℃に達しました。制限がかかって100%まで使用率は上がらない様子。
しかし,負荷がなくなるとすみやかに放熱されるのは変わらず。CPUとヒートパイプの接地面積的に限界が有るようです。
ひとまず,東芝冷却診断ツールを起動した瞬間ビープ音が鳴り続けフリーズする状態からは大幅改善しました。


そもそも,熱伝導シートがうまく接していないのはアルミ板とヒートパイプの溝の部分ですから,ここを埋めても意味がなく,ならばヒートパイプと直接接している部分をしっかり密着させてやったほうが放熱できるようです。

このままでも多少冷却に気を使えば使えるレベルですが,折角グリスが届くのでヒートパイプと熱伝導シートの間に塗って,アルミ板とヒートパイプの溝を埋めてみようと思います。



結論
dynabook NXEの冷却性能は,グリスを拭き取るとなんとか使えるレベルになる。
ただし,一度修理に出していることもあるので全個体でCPUグリスがあの状態とは限りません。


パソコンに限っては,国内メーカーはおすすめしません。
よく無駄なソフトが~と言われますが,そんなものは消せばいいし便利なソフトも多いです。
しかし,本体の作りだけはダメです。
さすがに筐体のつくりは折り紙つきですが,一度ケースを開けると悲惨。

一応言っておくと,同時期のdynabookでもちゃんとした冷却機構を備える物もあります
ただ,こういうものもあるということです。

やはりPCはASUS,Acer,msiの台湾勢やDELL,hpのアメリカ勢が高品質です。
中国Lenovoもいろいろ問題はありますが,IBMの流れを汲んでいるためか中身はしっかりしているようです。(筐体はソニー顔負けのタイマー搭載ですが)

やっぱりパソコンは台湾製がナンバーワン!



   ◆


起動処理でCPU使用率50%行っているのかと思ったのに,時間たっても落ち着かないんですけど……

やっぱりVistaはワースト2!

2015年5月26日火曜日

Xperia Z4 TabletはAndroid版VAIO Tapか

値段もラップップ並? 税込みで8万程度(キーボード無し)

VAIO売却でパソコンからタブレットにシフトかとおもいきや,WindowsからAndroidへのシフト?

XperiaブランドのAndroidタブレットに,Windowsタブレットにも劣らないキーボードが付きました。
何が「新ジャンル」なのかはさておき,VAIO並みのキーボードが付くなら使い勝手は良さそうです。

バッテリー駆動時間は動画再生で10時間となっていますが,WindowsコンピュータではなくAndroidですから,実用でのバッテリー駆動時間も極端に短くはならないと思われます。



以前からキーボードを繋げるWindows PCライクなAndroidタブレットはありましたが,やはりWindowsタブレットに比べるとパッとしない印象でした。

Officeソフト程度はAndroidでもある程度使えるとはいえ,やはりプロジェクターへの接続や有線LAN対応,USB機器の手軽な接続,写真や画像を扱う処理速度,ちょっとした便利ツール的なフリーソフトの存在,メンテナンスや拡張性などWindows PCと比べると制限が多くなります。OSアップデートがほとんど提供されないのも,Windows 10で永久サポートとなったWindowsとは対照的です。

ラップトップとして使うには帯に短し襷に長しという感じで,キーボードなしでエンターテイメント用途に使うのがAndroidにはしっくりきます。

オプションでキーボードを付けるか否かなので,こういう選択肢もありかなとは思いますが,なんだか余計にVAIO Tap 11が恋しくなってしまいます。


結局利便性を求めるならSurface ProクラスのWinタブ,価格を求めるならASUS,LenovoあたりのWinタブになっちゃう気がするんだけどなぁ。


   ◆


なんだか,Xperiaには機能的にもデザイン的にもソニーらしさが全く感じられません。
ソニーってそういう無難なものを作る会社じゃないと思うんですけどね。他にはないものを作るから多少高くてもファンができるのであって,ただデザインがおしゃれなだけのAndroidタブレットなんて台湾メーカーがもっと安く出してます。

もう少し無駄遣いする余裕が出てきたら,またVAIO PやXperia rayみたいなものも出てくるのでしょうか……

2015年5月25日月曜日

VAIO Pro 13|mk2 発表

株式会社VAIOから,VAIO Proの新モデルが出ます。

VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321)|ソニーの公式通販サイト ソニーストア(Sony Store)


11インチの方はまだ旧モデルが継続販売されており,これから登場するのかこのまま終息するのかはわかりません。

新モデルは旧モデルより重く厚くなっているので,住み分けかも知れません。



丸くなったPro13
筐体は相変わらずヘキサシェルです。ではどこが丸くなったのかというと,薄型軽量を追求したコンセプト。

USB1基,アナログVGA出力に有線LANを備え大幅に拡張性が増した反面,重量が最軽量同士の比較で90g,厚みが2mmほど増加しました。

確かに便利にはなったのですが,極限まで薄型軽量化をしながらスペックを妥協しないコンセプトは薄れます。


USBポートが増えるのは便利なのですが,VGAポートは厚みにも悪影響が出るのでなくてもいいような気もします。有線LANはあってもいいと思いますが,なくてもUSBで増設できるので薄型軽量モバイルにこだわるなら無い方がいい気がします。

たかだか90g,2mmと思うかもしれませんが,元が薄いだけに結構差が出るのではないでしょうか。

今のところ11インチモデルは旧版のまま販売継続なので,薄型軽量は11インチ,使いやすさを+して13インチ,と使い分けですね。



そろそろ,PやDuoのような風変わりで全く新しいモデルも期待したいところです。

MATEとCinnamonの違い

あまり詳しく書かれているサイトがなかったので。

ターゲット:XPやVistaの置き換えにLinuxを使ってみようと思っている人。
※日頃からLinuxをよく使う人には余り関係のない情報です。


   ◆


Linux MintをはじめLinuxの各種ディストリビューションで利用できるデスクトップ環境,MATEとCinnamon。どちらもGNOME由来であり,同じような時期に開発されたとあってどちらを選べばいいか迷っている人も多いはず。ということで,何が違うか,主にシステム面での比較をしていきます。


見た目の違いはどうでもいい!
検索をかけると,見た目が違うくらいで後はほぼ同じという情報が出てきます。
全くの間違いです!
見た目の違いは後からテーマでなんとでもなります。気にせず行きましょう。


MATEが安定版なんてことはない!
公式でもMATEが安定版,Cinnamonが革新的なバージョンという説明ですが,CinnamonもMATE同様安定しています。ただ,余り古いPCには対応しないという点で,よくわからないならMATEの方がおすすめと言われています。
開発自体はCinnamonの方がメインで,MATEは過去の遺産の再利用に過ぎません。


MATEとCinnamonの違い
MATE
GNOME2が開発を終了したことに伴い,GNOME2から派生(実質引き継ぎ)したデスクトップ環境。Linux Mintでは初めからデザイン上のカスタマイズがされているためGNOME2とは異なって見えますが,実際はほぼ同じものです。
MATE≒GNOME2
そのため,古いPCでもよく動き,XPマシンの再利用にはこちらが勧められています。

Cinnamon
GNOME3や派生のUnityが重くて評判が悪かったため,GNOME2の正統進化になるようカスタマイズされたGNOME3由来のデスクトップ環境です。
最近のPCに合わせて新しい技術を取り入れて開発されているため,古いPCで使うと上手く動かないことがあります。しかし,最近のPCで使うならMATEより軽快に動きます

大きな特徴はハードウェアアクセラレーションで動くということで,Vistaや7のガラス風ウィンドウのような半透明エフェクトが使えます。半透明が使えるということはデザイン面で優れるだけでなく,常時すべてのウィンドウや背景を描画し重ねておくので
 ・ウィンドウの切り替えがスムーズ
 ・ウィンドウを高速移動してもチラつかない
というメリットもあります。
また,これら処理はほとんどCPUを使わすに行われるので,アプリケーションの動作もいくらかスムーズにできます。
Vistaや7ではメモリ消費量が大幅に増えましたが,Cinnamonではメモリ消費もMATEより低く抑えられているようです。(どちらも最近のWindowsに比べれば驚くほど少ないが)

まとめ
MATE
XP以前の古いWindowsや,Vista・7でAero Glassをオフにした時と同じ
Cinnamon
Vista・7のAero Glassオン時や,Windows 8以降と同じ

ということで,Vista黎明期にも言われたようにグラフィック性能が十分ならCinnamonの方がむしろ軽く動くということです。

基準としては,XPプリインストールモデルと,Vista basic,7 Starter搭載モデルはMATE,それ以外はCinnamonの方が適す場合が多い。
ただし必ずしもOSでグラフィック性能がわかるというわけでもないので,迷ったらCinnamonを使ってみてください。対応していなければ「ハードウェアアクセラレーションが使えません」という旨のメッセージが出て,かなり動きが遅くなります。
そんな時はMATEに変えてみましょう。
新しくMATE版を入れてもいいですし,Cinnamon版に追加でMATEを入れることもできます。


Cinnamonが動く環境でMATEを使っている人,もったいないですよ!

2015年5月24日日曜日

dynabook NXE/76HE 液晶外し&リカバリ

\さらば液晶!/



VAIOもLenovo Gもひと通り整備したので,香川大学の生協パソコンことdynabook NXE/76HEをメンテナンス中です。

このPC,09年入学生に売りつけられた悪名高いPCで,Vista + Core 2 Duo + DDR2メモリという,7 + Core i + DDR3メモリのPCが登場する直前に世に放たれたモデルです。

CPUが1.2GHzのC2Dというだけでも結構厳しいですが,メモリは1GBオンボード実装+DDR2スロットに1GBメモリ。Vista末期とは言え,ネットブックとウルトラブックの中間くらいの性能で使いにくいです。

これが(いくらかわからないけど)とてつもない値段で,初めてPCをもつ,右も左も分からない大学生に売りつけられてたということです。


貰い物のこのPCですが,油飛び散るキッチンでずいぶん派手な使い方をされたらしく,キーボード含め筐体全体が油でギトギトに汚れています。

どんな使い方をすればここまでひどくなるのか不思議です。


さらにさらに,キートップが1つなくなっており,液晶も割れております。
折角高い値段を出して生協でかったのに,なぜ在学中に修理に出さなかったのでしょう。


文句を言ってもしかたがないので,現状できる限りのクリーニングをして,邪魔な液晶を外し,リカバリをかけます。

dynabookはさすが国内メーカー製というべきか,Lenovo Gと違って液晶が破損しても必ず外部モニタでBIOSを確認することができます。
Lenovo Gは「本体のみ OR 自動選択」の選択制で,しかも初期値が「本体のみ」。このdynabookは「自動選択 OR 同時表示」の2択。どちらにせよ外部モニタが繋がっていれば外部モニタにBIOSが映ります。

VAIOにしろdynabookにしろ,いろいろ使ってみるとやっぱり細かいところは国内メーカー製が優秀です。

私もかつては「日本メーカーのPCはゴミいっぱいのボッタクリPCだ!」なんて言っていましたが……安いPCにはそれなりの理由があります。

追記:細かい気配りのできる国内製PCも,基本的な面は海外製以下のものも多いですが……


本体部分分解
隠しネジは無いのですべての見えるネジを外せば背面カバーが外せます。
内部はいかにもな日本製モバイルPCというか,フラットケーブルが盛りだくさん。
ただ,SONY製と違い簡単にCPUクーラーにアクセスできます。

キーボードは外し方がわからなかったので触らず,ホコリとこびりついた汚れを清掃してHDDを交換しケースを閉じます。

HDDはPS3出身の富士通製80GBを使います。
元々東芝製250GBが入っていたものを,WD製120GBに交換していました。
サブのサブとはいえ120GBは入れておきたかったのですが,HDDの健康状態的に80GBの方が先が長そうだったのでこうなりました。HDDを交換するのははリカバリ失敗時にもとに戻す保険にもなります。

驚く無かれ,このPCにはHDDマウンタがありません。クッションの上に載せてあるだけです。SSDならまだしも,HDDでこれをやるのは少し抵抗があります……


液晶部分分解
ゴム3つとシール1つの下に合計4つのネジが隠れています。
ゴムが4つ並んでいるので,この下にねじがあるのかとおもいきや1つは本当にただのクッションゴムでした。

上部の4つのネジ以外はツメ固定なので,内側からベゼルを持ち上げるようにすると簡単に外していけます。

なんと,液晶もネジやフレームで固定されておらずケースに挟まれているだけです。

液晶左下にコネクタが繋がっているので,上に貼られているシールを剥がしたのちケーブルを外すと完全に液晶が外れます。


分解して思ったのですが,内部にシール固定が多すぎます。フラットケーブルを多く使うのはいいのですが,普通のセロハンテープにしか見えないテープでベタベタ止めてあるのはどうかと思います。


リカバリ
普通にリカバリディスクでリカバリを試したのですがどうもうまく行きません。光学ドライブが反応していないようです。

分解直前に本体の光学ドライブでリカバリディスクを作ったので,故障ではなさそうです。分解時にケーブルを外してしまったのかもしれません。とりあえず外付けドライブで問題なくブートできるようなので,これで凌ぐことにします。

→目視で確認する限り問題ない。が,再起動してもやはりBIOSで認識しない。一応後でコネクタ挿しなおしてみます……



   ◆



というわけで,Windows Vista Businessのリカバリでした。
Aero Glassが使える機種なので,Linux Mint Cinnamon版を入れても良かったのですが,折角あと2年サポートが残っているのでひとまずVistaで。


リカバリをしていて気づいたのですが,どうもこの個体はCPUの放熱がうまく行っていないようです。

元々ギリギリの排熱設計のようですが,それにしてもファンがうるさすぎ。
HWMonitorで確認してみると,CPUが90℃を超えています。
にもかかわらず,使用率は100%張り付きになっておらず80%~50%をウロウロ。排気口からの空気も,音の割に気流がおとなしかったり(ファンが小さいから仕方ない?),生ぬるいどころか涼しいくらいの温度だったり,うまく放熱できていない匂いがプンプンします。

分解した感じでもヒートシンクが若干斜めになっていたので,一度グリスの塗り直しも含めて調整したほうがいいかもしれません……


ジャンクで同型品が5000円くらいで出ていれば,ニコイチで修理して結構使えそうです。
付属バッテリーもいたわり充電のない機種にもかかわらず劣化は10%ほどに抑えられていましたし,いつか液晶とキーボード(あと光学ドライブも)を直して使ってやりたいものです。

その時はLinuxかなあ

2015年5月23日土曜日

古いノートPCの活用法は?

「古い PC 活用」などで検索すると,UbuntuやAndroid,Chromium OSなどのLinux系OSに入れ替えて使おう,というサイトが多数ヒットします。


実際に,私もUbuntuの派生であるLinux MintをXPパソコンに入れたりしていますが,そろそろWindows 7機が「古いパソコン」になってしまったという人もいるのではないでしょうか。

特に,かつてブームになったネットブックやUMPCは末期ではWindows 7 Starterが乗っていましたね。
(Starterに相当するWindows 10のバリエーションは存在せず,そのままで10にアップグレードできるかは不明だが,できなくてもあと5年近く延長サポートで使い続けられる)

更に,Vista世代の後半くらいからPCの進化速度は鈍化を始め,初代ノートPC向けCore i5搭載機なら,単純なスペックで言えば最近の廉価モデルより高性能だったりします。

そのようなPCで,制限が多く,使い慣れてもいないLinuxを使うメリットは薄れているように思います。Windows 10でサポート切れの心配もなくなりましたしね。



Linuxの欠点
ノートPCの場合,メーカー独自の機能が多く搭載されています。
そのようなものは一切不要,という人もいますが,きっちり使いこなせば便利なものも多いのが実際で,HDD保護や各種オリジナルボタン,高画質・高音質技術,バッテリー劣化防止機能などは意外に便利です。
Linuxにしてしまうと,これらの機能は基本的に使えなくなる上,メーカー独自のドライバで動いているハードウェアは本来の性能を発揮できなくなることもあります。

また,使えるソフトの制限も多く,ネットで動画をみるのにもSilverlightを使ったサイトを見れなかったり,Microsoft OfficeはもちろんWindows付属の使い慣れたソフトも使えなくなります。一般のフリーソフトなどもWindows版しかないものが多い状況です。
それなりの知識があれば代替ソフトを探すこともできますが,完全な代替のないものもあり,また探すにしてもそう簡単には行きません。

操作感もかなり異なるため,慣れるまでは一苦労で,トラブルが起こった時も,やっぱりそれなりに知識がないと解決できなかったりします。


最近のLinuxは確かに使いやすくなったのですが,それでもWindowsとは全く異なるOSです。Linuxにしても今までと同じ使い方ができるとは思わないことです。


そう考えると,折角数万円もするWindowsが搭載されているのに,Linuxにしてしまうのはもったいないです。Vistaは近くサポートが切れるので,今から乗り換えておくのもいいかもしれませんが,運良く7が入っているなら10に更新して使い続けてやりましょう。
※Starterがアップデートできるかは今のところ不明




古いPCが使い物にならなくなる理由
Vista末期以降の古いノートPCが遅く感じるのは,メモリ不足による問題が多いはず。
さすがに初期のシングルコアAtomでは限界がありますが,デュアルコア以降ならスペックの低いCPUでも結構な動きをします。

しかも,ネットブックの多くはスペック上メモリ増設不可となっていても,実際は分解してメモリの差し替えができる場合がほとんど。

複数古いPCがある場合などは,メモリの割り振りを見直すことで復活するPCが幾つか出てくるかもしれません。また,多少の投資をして新たにメモリを買ってもいいでしょう。

元々3万円以下のネットブックや格安ノートにお金を掛けたくないという人もいるかもしれませんが,数千円で見違えるようにサクサク動くなら,費用対効果はかなり高いと思います。そもそも,格安大画面ノートは買った後メモリを付け足すところまでを計算に入れて買うものです。

ちなみに,メモリ搭載量は4GBがおすすめ。32bit OSやWindows 7 Starterではメモリの使用可能量に制限がかかりますが,RAMディスクを作成して,そこにページファイルを置くことで擬似的にすべてのメモリを使い切ることができます。

古いDDR2メモリでは2GBくらいまででないと手に入りにくいですが,元々1GBのネットブックなどでは2GBにするだけでもかなり効果があります。

メモリ不足が解消すれば,それだけで普通のノートPCとしてまだまだ使えるレベルになるかもしれません。

※メモリが4GBでCPUがデュアルコアなのに,Web閲覧などの日常的な利用すら遅く感じる場合は本体性能以外の理由で遅くなっている可能性があります。内部のホコリ清掃とWindowsの再インストールをしてみるといいでしょう。




Linuxはどんなときに必要?
Windows 7以降搭載の大画面ノート・モバイルノート(ネットブックを除く)には必要ありません。
Windows 10へ無償アップデートができる上,メモリが2GB以下の場合は大抵メモリスロットが1つ開いており,低予算で4GBまでメモリを増やすことができます。モバイルノートは空きスロットがない場合やそもそも完全にメモリ交換ができない場合もあります。

ネットブックや,メモリが2GB以下で交換できない場合はLinuxが選択肢に入ります。
7 Starterが10にアップデートできるなら,ネットブックにもLinuxは要りません。Starter独自の機能制限もなくなり,サポートも永久に続くのにメモリ代数千円をケチってLinuxを使うメリットはありません。アップデートできなくても,5年近くサポートが続くことを考えればメモリを強化して使い続ける価値はあります。
ただ,メモリ増設ができない場合はWindowsが苦しいことも多いでしょう。1GBで増設できない場合は迷わずLinuxへ。2GBあれば軽い用途なら使えます。起動直後とWindows Updateが動いているあいだ実質操作不能になるところだけ我慢すればOKなので,スリープメインで運用すれば一応使えます。
ネットブックはメモリスロットが1つしかない機種が多く,規格も古い場合があるのでコスト的に高過ぎると思ったらLinuxへ。




まとめ
Windows XP搭載PC
→Linuxへ。
VistaのAeroが動かないグラフィック性能なら,Linux Mint MATE版やLubuntuなどの軽量デスクトップ環境がおすすめ。
Linuxといえどメモリは最低512MBくらいほしいので,あまりにもメモリが少ない場合は増設を。(規格によっては中古のジャンク扱いなどで格安)


Windows Vista搭載PC
→Linuxへ。
Aeroが動かないスペックならLinux Mint MATE版やLubuntuなどの軽量デスクトップ環境。Aeroが動くスペックならLinux Mint Cinnamon版やUbuntuなどハードウェアアクセラレーションを使うデスクトップ環境のほうが場合によっては体感速度が上がります。


Windows 7搭載PC
メモリが1GBで増やせない(ネットブックはそう書いてあるだけで増やせることが多い)
→Linuxへ。

CPUが初期のAtomなどシングルコア
→Linuxへ。

ネットブック
Windows 7 StarterがWindows 10にアップデートできる場合
→メモリ交換でWindows推奨
Windows 7 StarterがWindows 10にアップデートできない場合
→7のサポート期間も考え,メモリ交換のコストが高いと感じたらLinuxへ。

その他のノートPC
→Windows推奨。可能ならメモリ4GBに。2GBでも使えなくはない。




というわけで,CPUが2コアでメモリが2GB乗っていればWindows 7やWindows 10が十分動き,Linuxにするメリットはあまり無いでしょう。
メモリが少ない場合は,2GB以上に増設してWindowsを使うほうが懸命。4GBあれば快適です。

Windows 10にアップデートが出来ず,サポート期限に問題がある
CPUがシングルコア
メモリが2GB以上まで増やせない
これらに当てはまったらLinuxの出番です。
ただ,あまりに古いものはLinuxにしたところで動画視聴などもできず使い道はほぼ無いでしょう。

基本的に,LinuxはWindowsのサポートが切れたら使うものという認識で良いと思います。
XPマシンや,近いうちに使えなくなるVistaマシンにはどんどん導入していきましょう。

一方で,実質サポートの切れないWindows 7マシンは軽量化目的でLinuxにするのはおすすめしません。



繰り返しますが,LinuxはWindowsとは全く異なるOSです。普段使いをしたいなら,Webベースで使うなど割り切った使い方が求められます。Windowsの代わりになるものでは無いということは覚えておいてください。

2015年5月20日水曜日

インストールなし≒USBメモリで使えるブラウザ

最近はブックマークや設定がアカウントで同期できるようになっており,あまりインストーラを使わず導入するメリットは薄れてきていますが,それでも複数コンピュータを持っていたりすると便利な時もあります。

私もアカウント同期が流行る前からの癖と,いちいちインストーラから再インストールするのが面倒な事もあってもっぱらインストールしない派。
というわけで,インストールに注目して主要ブラウザを比較してみます。


公式非公式問わずインストーラなしに対応しないブラウザ
Internet Explorer
Windowsサービスの一部なので,どうにもなりません。ちなみに,IE9以降はかなり軽快に動くようになり,FirefoxやChromeが基本機能や拡張機能でどんどん重くなているため,今では完全にIEが軽量ブラウザの地位にいます。登場間もない頃のChromeみたいなイメージでいいかと。(→メモリなどのシステム負荷も少なく,なおかつブラウジングもサクサク)
最新IE11で,「アドオンの管理」から必要最低限のアドオンのみを有効にし残りを無効にすると更に軽快に。

ただ,Googleの嫌がらせか,最近Google系のサービスのIE対応がされなかったり遅かったりするので,人によっては使いにくいかもしれません。

公式ではインストーラなしに対応しないブラウザ
Google Chrome
Googleファミリーらしく癖のあるインストール方法です。Firefox同様,PortableApps版では難あり。
最近ではFlashPlayerをインストールしようとするとセットで入れようとしてきたりメーカーPCにはじめから入っていたりするので意識せずインストールされている人もいるかもしれません。

Mozilla Firefox
Firefoxをサブとして使っていた時期も長かったのですが,非公式のPortableApps版は専用のランチャープログラム経由で起動しなくてはならず,タスクバーにピン止めができないばかりか,起動に時間がかかります。

Netscape時代含め,長らくIEの実質唯一の対抗馬として活躍していましたが,今では……

公式でインストーラなしに対応しているブラウザ
Opera 12, 15~
Sleipnirは私がメイン利用しているので載せていますが,一般的には主要ブラウザでは無いかもしれません。そうすると,主要4大ブラウザで公式ポータブル版があるのはOperaだけ。
Chromeのポータブル版がほしいなら,Operaを使うのが最善!?

15以降はChromiumファミリーになったため,Chromeの拡張機能もひと通り使えます。また,Presto時代よりは相当控えめなものの,独自の基本機能も充実しており,入れるたびに重くなる拡張機能はいくらか節約できます。(最強だった頃のOperaはOpera12。Opera15以降はChromeに毛が生えたようなイメージで。ただOpera12はセキュリティの更新がたまにあるだけで,今後うまく表示できないサイトも増えていくでしょう)

インストールは,一度インストーラをダウンロードし,インストール中にある「詳細設定」で設定を変更することで任意のフォルダにUSB版としてインストールが出来ます。
あとはフォルダごとコピーしてUSBメモリなり新しいPCなりに簡単に移動可。公式対応だけあって,AppDataフォルダなどには一切痕跡を残しません。

Sleipnir 2, 4, 6
Sleipnirは2シリーズに「ポータブル版」がありますが,4,6シリーズでもZip版が用意されており,少なくともBlinkエンジンで使う限りでは普通のポータブル版として利用できます。
※キャッシュの保存場所は手動で書き換える必要があるかも……
 Chromium用の起動引数を,User.iniの[WebKit]項目に追記することで実現出来ます

あくまでZip版であってポータブル版ではないため,キャッシュなどのごみとなるファイルはコンピュータに残ってしまうかもしれません。しかし,不要なファイルの痕跡が残る程度で,USBメモリに入れても問題なく使うことはできます。

現在3バージョン並行開発中ですが,2は実質開発終了です。4は昔ながらの親しみやすいUIを残しており,6は大胆に改革をした先進的なバージョンです。4まではIEファミリーとChromiumファミリー両方に属しており,簡単に表示モードの切替もできましたが,6では完全なChromiumファミリーになっています。一応メインの更新は6に移っており,4は今後セキュリティアップデートのみになるのではないかと思っていますが……現在4も6も目立った更新はされず。Windowsブラウザ自体にあまり力を入れていないように感じます。






ということで,自分が使ったことのあるブラウザをまとめてみました。
完全なUSB版を望むならOperaが良さそうです。昔の独自性の高いブラウザから,Chromiumファミリーに変わったことで乗り換えもし易いと思います。

Chromiumファミリーは数も多いので,探せば他にもいいものがあるかもしれません。
しかし,Operaクラスとなるとサポート情報もそれなりに多く,独自機能などの開発能力が高いのも魅力ですね。スマホ版などさまざまなバージョンがあるので,連携機能も便利に使えそうです。


ポータブル版にこだわらないのであれば,OperaやSleipnirはモバイル版優先でPCブラウザに力を入れていないように見え,積極的に利用理由は見当たりません。Sleipnir6は独自機能もかなり多いので,ハマれば便利ですが,こだわりがなければやはりIEかChromeが便利なように思います。
PCのスペックが控えめ→IE
PCのスペックが高め→Chrome

2015年5月16日土曜日

PS3初代後期型,分解ホコリ取り

画像,手順などはもう出尽くしているので

初期型PS3(80GB)を軽めに分解/清掃してみたよ!! ※ガチでいくよ!@B
http://gachi4.blogspot.jp/2014/07/ps380gb.html

あたりを参考に。

80GBモデルを使用していますが,上記のブログと同じく隅から隅までホコリがビッチリでした。

USBポートにもホコリが詰まっていたので,エアフロー的にあまりよろしくない構造のようです。


ホコリ掃除でもっとも重要なクーラー周りは到達が困難なので掃除をしませんでしたが,筐体の通気口付近を掃除するだけでもかなり効果があるような気がします。

電源ユニット下などにもけっこうホコリが入り込んでいます。吸気口の位置とファンの位置を考えると当たり前ですが。



初代はすでにサポートが切れていますし,稼働年数からしても故障してもおかしくない時期です。これから梅雨の時期,ホコリは電化製品の脅威になるので,可能な範囲で分解清掃をおすすめします。


掃除の際は,掃除機で目立つホコリを吸い取ってから残りをエアダスターや綿棒で掃除しましょう。

2015年5月15日金曜日

Windows, intel 等のロゴシールを剥がす


最近のWindows 8搭載機では,Windowsシールは裏側の目立たないところへ移動しており,インテル入ってるシールもボディカラーに合わせてカラーバリエーションが増えるなど,デザイン面での配慮が見られます。

しかし,Windows 7世代であるVAIO SEはそんなことお構いなしで,パームレストに5枚ものシールが貼ってあります。
(販促用の機能紹介ドデカシールが無いのが救いか……)

私も失敗したら嫌だし,これはこれで”パソコン!”って感じがしていいかと放置していたのですが,最近のと比べるとやはり目障りで,一度気になりだすと止まらないのでした。


ならば剥がしてしまおう!



   ◆


というわけで剥がします。
実は以前ボロボロになったLenovo G560のWindows 7シールとLenovo Enhanced Experienceシールを剥がしていたので,もはや抵抗も迷いもありません。

インテル入ってるシールは結構いい素材(Windows 7シールがボロボロになってもCore i3シールはほとんど傷んでなかったくらい)なので剥がしにくく,デザイン的にもそんなに嫌じゃないので残しておきたかったのですが,貼られている場所が悪く,他と一緒に剥がすことに。

before




after


やっぱり剥がしたほうが「イイモノ」感が増しますね。
シールベタベタだとどうしても安っぽい感じがします。





剥がしたシールはなんだか捨てるのも忍びないので本体裏面へ。
一度剥がしているので,シールに折れたような跡がついていたり,接着剤が一部剥離して凸凹になっていたり,そもそも貼り付けに失敗してシールが歪んでいたりという有り様。
これなら貼らなくても……とも思いますが,まあ裏面なので気にせずに。



シール剥がし自体は,ボディがマット加工ということもあって,特別な道具もなく簡単に剥がせたのですが,近くでよく見るとシールの跡が残っています。

金属素材にヘアライン加工のLenovo G560よりは目立ちませんが,やっぱり綺麗にしたいなら買った直後に剥がしてしまうのがいいですね。




ボディの素材によっては剥がした跡が少々目立つかもしれませんが,邪魔に感じたら思い切って剥がしてしまってはいかがでしょうか。

結構,見た目の印象が変わります。

2015年5月13日水曜日

SSDって言うほど早い?

128GB SSD搭載のVAIO Duo 11と750GB HDD搭載のVAIO SEを使い比べて,SEをSSD化するべきか考察しました。

出費を抑えたい気持ちが根底にあるので,若干言い訳っぽいところがあるかもしれませんがご了承ください。

なお,今回正確なベンチマークは行っておらず,体感的な速さをメインに記事を作成しています。
ベンチマーク上は今やR/W共に圧倒的にSSDが高速なので議論の余地もないかと。



SSDはどれほど高速か?
巷ではベンチマークスコアや起動時間の計測結果をよく目にしますが,体感はどれほどのものなのかということで,まず考えてみます。

起動は早くなる
これはおそらくだれでも実感できます。
Duo 11はWindows 8とも相まってログイン画面まで数秒。もちろん,ログイン後は軽度の作業ならすぐに開始できます。
Windows 8には起動を早める高速スタートアップ機能なども搭載されていますが,これを無効にしても有効時とほぼ変わらない早さが出ることからもSSDの速さが伺えます。


アプリの起動には余り恩恵がない
確かにに早くなっているのですが……

起動時に大量のファイルやデータベースを読み込むアプリケーションではかなりの高速化が見込めることと思います。イラスト,プログラミング,DTM,DTPなどハードにコンピュータを利用する場合は恩恵があるはずです。ゲームなども物によって効果があると思います。

しかし,ブラウザやオフィスソフト等ではHDDでもワンテンポくらいで起動するので余り違いがわかりません。
通常利用でスワップアウトが起こらない程度にメモリを積んでいれば,Prefetchの恩恵を受けることができます。よく使うアプリは高速なメモリ上にキャッシュされるため,HDDの限界を超えた高速起動ができるというわけです。
VAIO SEは4GB+2GBの計6GBを搭載しており,このご時世大容量というほどでもありませんが,常時3GB程をPrefetchのキャッシュに回せる状態です。
アプリ立ち上げ時のワンテンポを短縮するためにどこまで投資できるか,ここは人次第ですね。

以上から,メモリ搭載量が4GB程度のコンピュータでは,SSDよりメモリに投資したほうが良いような気がします。


大量のファイルにアクセスする時の差は歴然
例えば,デジカメで撮影した写真ファイルにアクセスしたり,ウイルス対策ソフトでフルスキャンをかけたりという用途では圧倒的な差が現れます。
とくに写真のサムネイル生成や表示ではその差が歴然。
SSDとHDDの両方を積む場合でも,文章や写真などはSSD側に置いておくと良いと思います。



SSDは必要か?
ネット上では「もうHDDは考えられない」「未だにSSDを使ってないのは信じられない」という声もありますが,ノートPCの場合はよく考えてから導入をしたほうがいいと思いまます。


まずメモリを増設しよう
円高によるチャンスタイムも終了し,一時ほどの割安感はありませんが,それでもメモリの方がSSDより費用対効果のコストパフォーマンスに優れます。
1.5万かけて256GBのSSDを積むくらいなら,半額以下で8GBメモリを買いましょう。保存容量を諦めなくても済みますし,Prefetchと合わせてRAMディスクも活用すれば,かなりの高速化が見込めます。

[Office,ブラウザ等利用がメインの場合のメモリ推奨量(64bit OSの場合)]
2GB未満
 64bitの最低要件を満たしていません。また32bitでも頻繁にHDDアクセスが発生します。
2GB→普通に使うのも厳しい
 起動時にしばらくスワップアウトが発生するので,起動処理が終わるまでの数分~数十分ほどPCが使えません。起動後も,常駐ソフトの数や利用するソフトによってはHDDアクセスが発生します。ネットをみたり動画を見たりするのもスムーズには行きません。
4GB→普通に使える
メモリ不足でHDDアクセスが発生することはほぼありません。画像・動画編集ソフトを使ったり,ブラウザで同時に大量のタブを開くと場合によってはメモリ不足になりますが,重要度の低いデータを予防的にスワップアウトさせているのかそれほど体感速度は落ちず,メモリ使用量が90%を超えることもまずありません。Prefetchなどの補助的な高速化機能はそれほど有効に活用できません。
~8GB→+αの高速化が見込める
ホームビデオレベルの動画編集なども問題なく行え,Prefetchなどの補助的な高速化機能も十分働きます。
~16GB→余裕があれば……
8GBまでに加え,RAMディスクを利用した高速化ができます。RAMディスクによる体感的な高速化はそれほどでもありませんが,キャッシュや一時ファイルが溜まることによる速度低下を防げます。

以上より,個人的には4GBもしくは8GBのメモリを1枚購入し増設or交換するのがコストパフォーマンス的にはベストかと。特にスロットが余っている場合は追加しないともったいないです。
※上記のメモリ推奨量はあくまでも個人的な見解です


高速化以外の面で必要性を感じたらSSDを導入しよう
SSDには高速化以外にもメリットが有ります。
代表的なものが,耐衝撃性と低消費電力です。
モバイルノートなら多少コストが掛かってもSSDがおすすめ。
ホームノートでも,衝撃に気をつけながら使うのがストレスになる人や,バッテリー駆動での利用が多い人にはお勧めです。


メモリの増設ができない場合もSSD!
前述のように,4GB程度のメモリ搭載量では今や何をしても余裕とは行きません。
ノートPCの中にはメモリ交換ができない物もありますから,そのようなPCでメモリ搭載量に不安がある場合はSSDが有効です。
Prefetchなどが使えなくても十分早くなりますし,メモリ不足でスワップアウトが発生しても速度低下が最小限に抑えられます。


シャットダウンをしたいならSSD
一度シャットダウンをすると,HDDでは起動に時間がかかったりメモリのキャッシュがクリアされたりとSSDより不利になります。再起動やシャットダウンをあまり行わず,スリープで運用するならHDDでも構いませんが,こまめにシャットダウンや再起動をするならSSDは有効です。




   ◆


ちなみに,デスクトップPCを利用中でSSDを検討している人はここまで深く考える必要もないと思います。
メモリは当然十分搭載されているでしょうし,搭載可能ドライブ数も多いので容量不足も問題にならないでしょう。何よりノートPCより全体的なスペックが高い分,HDDが大きく足を引っ張ることになっているはずです。


   ◆


というわけで,VAIO SEへのSSD導入は見送りです。
むしろ,Duo11のSSDを256GB以上に交換したい。mSATA規格の先行きが怪しくなってきたので,このへんが買いどきかもしれません……
用途的に128GB+SDカードでそこまで不満はないんですが……うーん……

SEのWWAN用miniPCIeポートがmSATA対応なら迷わず行けるんですが……
キャッシュ用SSDを積んでいるモデルでもないし厳しいかなあ。

Duo11が手軽に分解できるなら,SEにSSDを挿してBIOSで確認して……なんてこともできるけど。





2015年5月12日火曜日

SDM-HS75P 購入

プロレスラーに居そうな佇まい。


今度は香川県宇多津町のハードオフで2000円でした。
いい加減使わないモニタがけこうあるのですが,ついついSONYと見ると買ってしまいます。

しかし,並んでいるモニタの中でひときわ目立つこのデザイン。
とくにこの機種なんて,最近のブラビアとVAIO Jシリーズを足したようなデザインでかなりお気に入りです。

以前買ったVAIO HX付属モニタと比較すると,こちらはDVIとVGAの2系統入力に対応し,反面スピーカーは搭載しません。ケーブルはVAIO HX付属が着脱不可であるのに対し,こちらは汎用品を自分で接続する一般的な仕様です。

液晶サイズや解像度は同じですが,画像はVAIO HX付属のほうが綺麗です。経年劣化もあるかもしれませんが,同じアナログ接続ではこちらのモニタは発色が悪く文字なども多少にじみます。

手動で調整し文字にじみはそれなりに解消しましたが,やはり並べて使うと品質の差ははっきりわかります。

VAIO HX付属はドット単位での劣化が激しいのが特徴のようで,四隅の方から異常点灯をするドットが増えます(ネット上にも同様の例あり)が,今回買ったモニタは特にそのようなことはないようです。


このモニタ,とにかくデザインが優秀で,特に角度調整の仕方がユニーク。
反面,スタンドの接地面が広いので机の端ギリギリに置くときなどは注意が必要です。




現在,卓上にはノートPCと合わせてモニタが3つ並んでいる状態です。

左から,
SDM-HS75P,VAIO SE(ノートPC),VAIO HX付属モニタ
の順。
SDM-HS75PはVAIO SEのセカンドモニタとして利用し,VAIO HX付属モニタは液晶を取り外したLenovo G570専用のモニタとして利用しています。
G570とVAIO SEはマウス・キーボードを共有しているので,実質トリプルモニタ感覚。

とはいえ,仕事でも資料作りでパソコンを使うくらいなので今回買ったモニタの出番はかなり少ないです。
(そもそも資料作成中はモニタの前にブックスタンドを立てて本を開くので,使うことができない)



それにしてもこのモニタ,壊れても中身だけ変えて使い続けたいくらいお気に入りです。

問題はこのアスペクト比の17インチ液晶があるのかという……
LEDバックライトとなると更に……

2015年5月7日木曜日

USBメモリの寿命

USBメモリには寿命がある。
SSDが普及するに従い,フラッシュメモリの耐久性や寿命に対する関心は高まっているのではないかと思う。

しかし,USBメモリに関しては中々探してもいい情報が見つからずじまいであったので,昨今のSSD事情と合わせて少し考えてみたい。



USBメモリの寿命は短い?
ネット上には,USBメモリの寿命は3年前後とするサイトが多かった。

USBメモリの寿命 | New LaLaLaLand Blog
http://newlalalaland.com/usb-memory/
少なく見積もって、1日に10回書き込むと仮定すると、標準モデルなら3年で寿命をむかえる計算になるのです。安いからと標準モデルを購入し、USBメモリの寿命という知識もなく、頻繁に書き込みをしていた場合、3年ともたないので注意が必要です。

USBメモリに寿命はあるのか
http://direct.pc-physics.com/usbmemorylifetime.html
一般的には、少なくとも数万回は耐えられるように設計されていると言われています。よって、単純に考えて計算すると、仮に1万回の書き込み回数に耐えられるのであれば、1日10回書き込みを行うとすると、1000日(約2.7年)の寿命となります。

長くても5年とか,運がよくて10年とかそんなかんじ。

しかし,SSDについて議論が活発になった現在,これらの意見は誤りであると断言できる。


SSDの寿命とUSBメモリの寿命
WindowsなどのOSをインストールする目的で使われるSSD。ノートPCでは容量の大きな動画などもすべてSSD上に保存・キャッシュされる。
そのSSDの寿命は,最近のものでは数百年と言われている。
書き換えの激しいSSDが数百年持つのに,(人によって大きく異なるが)毎日数GBと書換を行うわけでもないUSBメモリが3年で寿命というのはおかしな話である。


フラッシュメモリ長寿命化のしくみ
SSDはかつて,SLCからMLCになってセル単位の書き換え可能回数が激減した。にも関わらず寿命が極端に短くならないのは,全体の容量が増え書き込み内容の分散が用意になったためではないかと思う。

思う,というように確たる根拠はないのだが,ウェアレベリングの仕組みを考えるとこう結論づけるのが最も妥当なのだ。

つまり,1つのセルの書き換え可能回数が1000回として,同じセルに書き込み続ければ1000回の書き込みにしか耐えられないが,2つのセルに分散して書き込めば,どちらか片方のセルが1001回目の書き込みを迎えるまで,すなわち2000回まで書き込みが可能となる。

USBメモリはSSDと比較すると圧倒的に容量が少ないが,一日の平均書き込み容量も少ない。
寿命が短くなるといっても,3年というのは短すぎる。

また,仮に1つのセルが寿命を迎えたとしても,ダメになったものだけ封印して正常に使い続ける機能(不良セクタの管理)もある。USBメモリが突然死した経験のある人が,USBメモリの寿命だと思っているのは,実は寿命ではなく事故なのかもしれない。


USBメモリの寿命は何年か?
話を戻して計算してみる。
まず
例に出した2つのサイトでの誤りは,1日10回書き込むという見積である。
ウェアレベリングが理想的に働いていると仮定すると,8GBのUSBメモリの場合,一日に10回セルに書き込みをするには80GBのデータを書き込む必要がある。書き込むためには消去が必要……と考えても,一日40GB。

どんなに多く見積もったって一日10回の書き換えはありえない。

しかし,実際はすべてのセルに均等に書き込みが行われるわけではない。一度書き込んだまま動かさないデータがあると,そのデータが専有しているセルには書き込みが行われないことになる。

したがって,寿命は最大容量ではなく空き容量で考える必要がある。

最も寿命の短いTLCタイプの場合,短くて1000回の書き込みで寿命となるらしい。空き容量8GBで運用すれば,一度の書き換えで消去と書き込みの2回アクセスするとして

8*1000/2=4000
というわけで,4000GBの書き込みに耐えることができる。
一日1GB書き換えるとしても4000日,約11年保つことになる。
最も,全く使わない日も多いUSBメモリにおいて一日平均1GBというのはかなりの書き換え量であるし,1000回の書き換え耐性も下限値なので,実際はこの数倍~数十倍の長寿命になるはずである。
(なお,全体の5%のセルが書き換え不能になると正常にUSBメモリが使えなくなるとして,この年数に0.05を掛けたものを寿命としているサイトもあったが,これも大きな間違いである。ウェアレベリングで理論上同じタイミングですべてのセルに寿命が来るので,使い始めてから徐々に破損セルが増えていき11年後にすべてのセルが破損するというわけではないからだ)

4GBの空き容量ではこれの半分となるが,5年ほど前の小容量メモリはMLCの可能性も高く,セルあたりの書き換え耐性が5000回程度となるので逆に伸びる計算だ(最近の激安小容量メモリは寿命が短いかもしれない)
最も,容量が少ないUSBメモリはそれだけ一度に扱えるデータ容量に制限ができるので,一日平均の書き込み量も減るはずである。

また,常時空き容量8GBということはないかもしれないが,長期にわたって同じデータを保管し続ける使い方をしなければ実際はもっと効率的にウェアレベリングが働く可能性もある。
コントローラが,データの書き換えの際に出来る限り元のセルと異なる場所に書き込むような操作をしていれば,定期的にデータをHDDなどに移動して,また戻すという操作も有効そうだ。

よって,ウェアレベリングがしっかり働いている場合では使い方次第(それも十分実用的な使い方)で事実上永久に寿命がこないこともあるわけだ。


寿命をのばすポイント
長期間保存しっぱなしで消去や書き換えを行わないデータは,定期的に外部ストレージに移動し,必要に応じてまた書き戻す。
(頻繁な書き戻しは逆に寿命を縮めることにもなるので,データの蒸発を防ぐ目的でも年に数回くらいがおすすめ。長期間書き換えを行わないデータは無劣化のセルでも最短1年で蒸発し,自然にデータが壊れるという)

空き容量をできるだけ確保し,容量一杯一杯の状態で大量の書き換えを行わないようにする(総容量の8割程度を実際の容量と考えるといいかも?)

メーカーやロットによって半導体の性能やコントローラの性能にばらつきがあるため,低価格モデルはそれなりのリスク前提で利用する

極端に大きなデータは,外付けHDDやネットワーク経由でやり取りをしUSBメモリを使わない



といった対策が考えられそう。
とりあえず大容量モデルを買うか,容量が少なくてもMLCモデルを買うかすれば寿命は十分確保できるので,それほど神経質にならず使うのが良さそうだ。

しかし,最近の”TLCモデルでなおかつ容量の少ないもの”であったり,極端に粗悪な半導体やコントローラを積んでいると3年以内で壊れることも珍しくないので過信は禁物。このへんはHDDやSSDと同じ。
寿命は半永久でも,コントローラなどの不具合による事故死が非常に多い記憶装置と考えよう。

現在販売されているものはTLCタイプがかなり多くなっているということなので,あまりケチらず32GB程度の容量のものを使うのがいいだろう。また,極端に安いものも避けるべき。

私や私の付近でもSanDiskのSDカードとメモリースティックが1枚ずつ,BUFFALOのUSBメモリ1本が壊れた(BUFFALOのは静電気の可能性も大だが……)のを確認しているので,有名メーカーだから安心とは言い切れないのも現状。バックアップは常に心がけよう。



また,書き込みをしなければ寿命は理論上永久だが,長期間放置しておいてもデータが消えるという問題も抱えている。

このへんも踏まえ,一筋縄ではいかない寿命問題だが,結論としては
 無理な使い方や極端な使い方をせず普通に使うのが一番寿命にいい
 でも事故で死ぬこともある
ということ。基本的に人間と同じ。

2015年5月6日水曜日

ウイルス対策ソフトはどうすればいいのか?

Microsoftが無料アンチウィルス,Microsoft Security Essentials(MSE)を世に放ってから久しく,今ではWindows8のWindows Defenderに当該機能が搭載されるまでになっています。

つまり,Windows8にははじめからウィルス対策ソフトが入っているということで,ウイルス対策を何もしない人も密かに守ってくれるわけです。


しかし,MSEでは十分ウィルスを発見できないのではないかという意見もネット上にはあります。

そこで,今回MESからAviraに乗り換えて分かった両者の違いをメモしておきます。



MSEから乗り換え後,他ソフトでウィルスが出るのは当たり前
私はAndroidのroot化用ツールがほとんどのソフトでウイルス扱いとなるのを知っているのですが,MSEが検知するタイミングはZipファイルを解凍したときです。
つまり,フルスキャンやリアルタイムスキャンでは圧縮ファイルの中まで検索されず,解凍時に初めて反応するというもの。

それに対しAviraは,フルスキャン時にすべての圧縮ファイルを一度解凍してスキャンしています。

また,以前使っていたウイルスバスターは(わりとどうでもいい)ブラウザクッキーを逐一マルウェアとして検出し,仕事をしているように見せかける迷惑仕様だったりもしました(バージョン2009くらいの頃の話なので,今はまともかも)

つまり,MSEから乗り換え後の初回スキャンやフルスキャンで異常が出たからといってMSEがウィルスを検知できないと決めつけることはできません。

解凍時に検知できればウィルスによる被害は防げます。ずっとウィルスを飼っておくのは気持ち悪いという人もいるでしょうし,その辺は軽さ早さとのトレードオフになるので好み次第です。



評価は刻一刻と変わるもの
MSE登場時からしばらくは「検出率で市販の有名ソフト(日本のツートップ,ウイルスバスターとノートン)と変わらないレベルあり,動作も軽快。検出力重視のソフトには劣るが,有料で有名ソフトを入れるならMSEで十分」という評価だったように思います。(あくまで私の記憶です)

ところが,最近ではさまざまなテストの結果検出力が芳しくないというランキングもあります。
しかし,ランキングやテストの種類によってその評価もまちまちで,どこまで信用できるか未知数です。



結局使い続けていいの?
一昔前までと比べ,MSEが軽いという利点はだいぶ薄れてきました。また,軽い反面スキャンに時間がかかる傾向にもあるようです。

特に,メモリ消費量ではわずかながらAviraのほうが少ない傾向もあり,あえてWin7にインストールする必要はないかもしれません。

Aviraも以前のようなポップアップ広告やAskツールバーがなくなりましたので,かなり快適に利用できます。

他の無料ソフトにAviraの検索エンジンが搭載されているのもがあるなど,検出力には定評がありますので選ぶならAviraをおすすめします。


Windows DefenderとしてMSEがプリインストールされているWindows8では,あえて追加インストールするほどではないかもしれません。

Windowsへの新バージョンへの対応も早いでしょうし,別ソフトを入れればその分だけHDDも圧迫されます。

Windows8はストレージの小さなPCで実行されていることも多いでしょうから,数百MBとはいえ節約できるのならWindows Defenderで十分です。




登場時と比べ,「軽い,早い,十分な検出力」というこのソフトのメリットは確かに薄くなってきています。しかし,Windowsに統合されていることや,設定が少なく使いやすいことなど,十分メリットも残っています。
検出力も,私は決して問題があるレベルではなく,他のソフトで検出されるものがあるとしたら検出タイミングの違いも大きいと思っています。

無料でMSEより強力なものもたくさんありますから,自分の環境にあったものを選べばよいし,その選択肢にMSEは十分入るものと思います。


そもそも,現在では不審なサイトや不審なプログラムのダウンロードはある程度ブラウザが警告してくれるようになりましたから,何を選んでも,以前よりセキュリティは向上しているといえるでしょう。

2015年5月2日土曜日

1組のマウス・キーボードを複数のPCで共有できるソフト「Mouse without Borders」が便利すぎる!

英語だけど,設定項目もそんなに多くない

どんなソフト?
マウス・キーボード,それぞれ一つで最大4台までのコンピュータを操作できるマイクロソフト製のソフトです。
リモートデスクトップのようなものとは異なり,感覚的には1台のPCに複数モニタをつなげているような操作感です。


どんな人におすすめ?
同時に2台以上のPCを使う人におすすめです。
ノートPCとデスクトップや,新旧2台のノートPCを並べて使ったり,複数入力対応のモニタを利用して用途によってコンピュータを切り替えながら使ったりできます。
タブレットPCやミニノートなどで遠隔操作もできます。


どんな使い方してる?
私は,液晶を取り外したノートPC,Lenovo G570に液晶モニタをつないで,メインPCと並べて使っています。

純粋にメインPCをデュアルモニタとして使うと,ディスプレイを閉じた時に外付けモニタにウィンドウがすべて移動してしまい面倒でした。

しかし,G570を使ってPC2台体制にすると,キーボードやマウスを置くスペースがなく,また持ち替えも面倒でした。

Mouse without Bordersを使うことで,デュアルモニタ感覚で違和感なく2台のPCを使えるようになりました。


メリットと使用上の注意点は?
メリットとしては
デュアルモニタと違い2台のPCに負荷が分散される
買い替えて不要になったPCを活用できる
追加の費用が一切なく,PCがWindowsを実行していればだれでも利用できる
タブレットをタッチパッドのように使って,離れたところからワイヤレスで操作できる
クリップボードの共有や,D&Dでファイルの転送ができる
設定が簡単

注意点は
あくまでもマウスとキーボードを共有しているだけなので,開いているウィンドウを別画面に移動することはできない
同じネットーワークに接続していないと利用できない
WindowsXPなどのサポート切れOSは,ネットワークに繋がなくてはならない関係でセキュリティ上利用できない
通信が混雑していると,操作や入力がカクつく
何らかの理由でソフトがクラッシュした時,完全に操作不能になる可能性がある
再接続ができるように,マウスくらいは全PCにつけておいた方がいい
マイクロソフトが実験的に作ったもの(ベータ版的な扱い)なので,動作が不安定なときもある
英語版しかない


便利な設定は?
Aeroスナップを使うなら,画面の四隅にカーソルを持っていった時に他のPCに操作が移らないようにしておくと良い。
画面の並び順は設定画面で並び替えができるので,実際の配置に合わせておくと良い。
直接的なアプリの設定ではないが,フォルダの共有設定をしっかりしておけば2台のPCでありながら共通のデータにアクセスできる。

基本的にほぼ設定を弄らなくても問題なく使えてしまう。


もうちょっと詳しく使い方を教えてほしい
この辺をを参考に。
Mouse without Borders - k本的に無料ソフト・フリーソフト
http://www.gigafree.net/internet/remote/mousewithoutborders.html

並べたパソコンをもっとも手軽に操作できる無料ツール”Mouse without Borders”徒労日記 | 徒労日記
http://dolls.orz.hm/?p=6534

公式サイト
Download Microsoft Garage Mouse without Borders from Official Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35460

新NISAを最速で埋めないことにしました

  ・ギリギリになる 結論、自分の収入で最速を目指すと心の余裕がなくなるし、今を犠牲にしすぎることがわかった。 最近仕事の疲れもあって判断ミスからくる大きな出費が相次いだ。 特に、前をよく見ていなくて車をブロック塀にぶつけたのが大きかった。 ただでさえ落ち込むのに、予想外の大きな...