最近はブックマークや設定がアカウントで同期できるようになっており,あまりインストーラを使わず導入するメリットは薄れてきていますが,それでも複数コンピュータを持っていたりすると便利な時もあります。
私もアカウント同期が流行る前からの癖と,いちいちインストーラから再インストールするのが面倒な事もあってもっぱらインストールしない派。
というわけで,インストールに注目して主要ブラウザを比較してみます。
公式非公式問わずインストーラなしに対応しないブラウザ
Internet Explorer
Windowsサービスの一部なので,どうにもなりません。ちなみに,IE9以降はかなり軽快に動くようになり,FirefoxやChromeが基本機能や拡張機能でどんどん重くなているため,今では完全にIEが軽量ブラウザの地位にいます。登場間もない頃のChromeみたいなイメージでいいかと。(→メモリなどのシステム負荷も少なく,なおかつブラウジングもサクサク)
最新IE11で,「アドオンの管理」から必要最低限のアドオンのみを有効にし残りを無効にすると更に軽快に。
ただ,Googleの嫌がらせか,最近Google系のサービスのIE対応がされなかったり遅かったりするので,人によっては使いにくいかもしれません。
公式ではインストーラなしに対応しないブラウザ
Google Chrome
Googleファミリーらしく癖のあるインストール方法です。Firefox同様,PortableApps版では難あり。
最近ではFlashPlayerをインストールしようとするとセットで入れようとしてきたりメーカーPCにはじめから入っていたりするので意識せずインストールされている人もいるかもしれません。
Mozilla Firefox
Firefoxをサブとして使っていた時期も長かったのですが,非公式のPortableApps版は専用のランチャープログラム経由で起動しなくてはならず,タスクバーにピン止めができないばかりか,起動に時間がかかります。
Netscape時代含め,長らくIEの実質唯一の対抗馬として活躍していましたが,今では……
公式でインストーラなしに対応しているブラウザ
Opera 12, 15~
Sleipnirは私がメイン利用しているので載せていますが,一般的には主要ブラウザでは無いかもしれません。そうすると,主要4大ブラウザで公式ポータブル版があるのはOperaだけ。
Chromeのポータブル版がほしいなら,Operaを使うのが最善!?
15以降はChromiumファミリーになったため,Chromeの拡張機能もひと通り使えます。また,Presto時代よりは相当控えめなものの,独自の基本機能も充実しており,入れるたびに重くなる拡張機能はいくらか節約できます。(最強だった頃のOperaはOpera12。Opera15以降はChromeに毛が生えたようなイメージで。ただOpera12はセキュリティの更新がたまにあるだけで,今後うまく表示できないサイトも増えていくでしょう)
インストールは,一度インストーラをダウンロードし,インストール中にある「詳細設定」で設定を変更することで任意のフォルダにUSB版としてインストールが出来ます。
あとはフォルダごとコピーしてUSBメモリなり新しいPCなりに簡単に移動可。公式対応だけあって,AppDataフォルダなどには一切痕跡を残しません。
Sleipnir 2, 4, 6
Sleipnirは2シリーズに「ポータブル版」がありますが,4,6シリーズでもZip版が用意されており,少なくともBlinkエンジンで使う限りでは普通のポータブル版として利用できます。
※キャッシュの保存場所は手動で書き換える必要があるかも……
Chromium用の起動引数を,User.iniの[WebKit]項目に追記することで実現出来ます
あくまでZip版であってポータブル版ではないため,キャッシュなどのごみとなるファイルはコンピュータに残ってしまうかもしれません。しかし,不要なファイルの痕跡が残る程度で,USBメモリに入れても問題なく使うことはできます。
現在3バージョン並行開発中ですが,2は実質開発終了です。4は昔ながらの親しみやすいUIを残しており,6は大胆に改革をした先進的なバージョンです。4まではIEファミリーとChromiumファミリー両方に属しており,簡単に表示モードの切替もできましたが,6では完全なChromiumファミリーになっています。一応メインの更新は6に移っており,4は今後セキュリティアップデートのみになるのではないかと思っていますが……現在4も6も目立った更新はされず。Windowsブラウザ自体にあまり力を入れていないように感じます。
ということで,自分が使ったことのあるブラウザをまとめてみました。
完全なUSB版を望むならOperaが良さそうです。昔の独自性の高いブラウザから,Chromiumファミリーに変わったことで乗り換えもし易いと思います。
Chromiumファミリーは数も多いので,探せば他にもいいものがあるかもしれません。
しかし,Operaクラスとなるとサポート情報もそれなりに多く,独自機能などの開発能力が高いのも魅力ですね。スマホ版などさまざまなバージョンがあるので,連携機能も便利に使えそうです。
ポータブル版にこだわらないのであれば,OperaやSleipnirはモバイル版優先でPCブラウザに力を入れていないように見え,積極的に利用理由は見当たりません。Sleipnir6は独自機能もかなり多いので,ハマれば便利ですが,こだわりがなければやはりIEかChromeが便利なように思います。
PCのスペックが控えめ→IE
PCのスペックが高め→Chrome
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